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第52話 開発
「おいでよ、リョウスケ。」
「ええ?あ……。」
カシワギ先輩の逞しい腕に引っ張られ、ベッドから出てしまう。
「え!リョウスケ!」
ハルマが俺を掴もうとするが、カシワギ先輩がハルマの腕をとる。
「リョウスケが嫌がったら、すぐに辞めるよ。ハルマとも、これで最後だから、ちょっとだけ、リョウスケを貸してちょうだい。」
先輩が優しく笑う。
今、先輩の趣味に付き合えば丸く収まる……。
そんな感じがして、俺もハルマも流されてしまった。
風呂場に行くと、先輩がシャワーヘッドを外した。
「じゃあ、まず、腸洗浄しようか。」
「え…あ……あの、今から何をするんですか?」
「白々しいなぁ。リョウスケ君のお尻の開発だよ。」
「なんのために……?」
「リョウスケ君もネコになれるから、今開発しておいてあげようという親心だよ。ほら、そこにしゃがんで。」
「いや、え……。」
素っ裸でそれは恥ずかしい。
「………………。」
先輩が無言でこちらを見ている。
そして、フッと笑った。
「リョウスケは甘えん坊だなぁ。」
先輩は一旦シャワーを止めると、俺を抱きしめて、激しくキスをしてきた。
「んあっ!はぁ……っ!」
ハルマとも、タツオミとも違う。
愛撫するキス。
なんていうか、もうプロだ。
「あぅ……っ。」
「リョウスケ……ハルマがあんなに気持ち良さそうにしてるのを見てるじゃないか。それくらいイイことができるんだよ?入れてくれる人がいなかったら、僕がいつでも相手をしてあげるから、がんばろ?」
先輩が耳元で囁く。
股関も刺激されて興奮してくる。
「結構僕、筋力あるから、僕に突かれると力強くて気持ちいいってよく言われるんだ。」
先輩にされているところを想像した。
ハルマが電話の向こうで叫んでたけど、俺の時はあれほどの声は出ない。
「ほら、すぐ気持ちよくしてあげるから、しゃがんで。」
先輩の優しい声に、なんだかムズムズしてきた。
言われた通りしゃがむと、先輩がシャワーを当てる。
「よくできたね。」
先輩がほほえんで、また優しいキスをした。
シャワーが終わると、四つん這いになるように言われた。
先輩がローションを使って、指でマッサージを始めた。
ここからは、なんとなくわかる。
「……僕はね、剣道の先輩ですごく強い人がいて、その人に可愛がられるようになって目覚めたんだ。」
お尻のもにょもにょとした感覚と、先輩の優しい声でなんか朦朧とする。
「実家も剣道の道場なんだけど、その中に秘密の集まりがあってね。同性に興味がありそうな人を誘って、色々教えるんだ。もちろん、興味がなきゃ誘わないよ。」
先輩の指が入る。
たぶん、小指くらい。
「元々、僕はどっちもいけるみたいで。だからそういう場では教えられることがたくさんあるから、重宝されてるんだ。」
手際がいいのは、そのせいみたいだ。
「入らないと思うけど、僕のをあてるね。」
先輩は指を抜いて、俺の割れ目に自分のをあてがった。
指とは比べものにならない凶暴なものが、繊細なところを狙っている……そんな緊張感を感じた。
「体、冷えちゃったよね。」
先輩が体を起こしてくれて、温かいシャワーをかけてくれる。
「やり方はわかったでしょ?あとは自分でやるといいよ。相手がほしかったら、連絡してね。」
先輩は、またエロいキスをしてくれた。
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