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第61話 デート

俺のお尻タイムを切り上げて、ハルマを可愛がる。 ハルマも、剣道をやっていた頃のトレーニングを再開したらしい。 少し体ががっしりしてきた。 でも、まあ、ね。 こういうときは、こんな風にふにゃふにゃになっちゃうわけで。 まあ、確かにマンネリはマンネリだけど、ハルマは、ほら、今だってこんなに気持ち良さそうだし、喘いでるし、ナカイキまでしてる。 俺、結構エッチがうまいんじゃなかろうか。 そんなことを考えているうちに、ハルマはイッたようだった。 確かに、射精してない。 それでいいらしい。 俺もハルマの中でイク。 これより気持ちいいのか……。 興味が出てきた。 正直、尻ならカシワギ先輩にお世話になった方が早そうだが……。 いやいや、あの人を利用したら、思いがけないものを差し出さなくてはならない。 甘い考えは捨てよう。 ハルマを抱きしめて眠る。 少し男らしくなったハルマ。 それでも全然可愛かった。 ―――――――――――― 次の日は、朝から海鮮丼だ。 それぞれの海鮮を売る商店を巡り、あらかじめ買ったチケットを私で具材を集める。 自分好みの海鮮丼ができるのだ。 「うま!とれたて、朝一、最高だね。」 「本当だ……。新鮮。」 大満足だった。 漁港ではあるが、海を見て歩いた。 天気も良くて、風が気持ちいい。 何人ものカップルや夫婦がいる。 もちろん友達同士の男性グループもいる。 「……ハルマは、女の子自体には興味はないの?」 「……そうだね、今のところ。」 「そっか。じゃあ、浮気の心配はないね。」 「リョウスケとは違うんだよ。」 ハルマが笑いながら言う。 本当に一途だな。 ―――――――――――― 午前は名所巡りをして、午後はいよいよ小かわ系ランドに突入だ。 出店がずらりと並んでいるが、どれも小かわ系に関わるグッズだ。 理性を保たなければ、もう破産間違いなしだ。 併設するカフェは、もう夕方まで予約がいっぱい。 限定グッズ販売所は60分待ちだ。 「並ばなくていいの?」 「あ、うん。並ぶくらいなら、他を回りたいな。」 射的に挑戦してみた。 俺は当たりもしない。 ハルマが撃って、三等を当てた。 ハルマは、なんでも様になる。 射撃をする姿を写真に撮った。 カッコイイ。 三等はぬいぐるみだった。 ぬいぐるみとハルマを撮る。 可愛い。 金魚すくいをやる。 金魚の数に応じて景品がもらえる。 今度はハルマは全滅、俺がようやく一匹だった。 景品はステッカーだ。 早速スマホに貼る。 出店の軽食を食べる。 中華まんを一口ずつ交換したから、デートスキルもひとつはクリアした。 楽しかった。 小かわ系も、ハルマもかわいい。 夜景を眺めながらホテルに帰った。

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