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★第66話 カシワギとヒビキ

リョウスケはやる気で鼻息を荒くして帰った。 「ヒビキから見て、リョウスケはどう?」 僕は寝室でスーツに着替えながら言った。 「素直でいい子だね。一年、トレーニングすれば、きっと大丈夫だよ。」 「ぜひ、早く彼の妄想してるときのヤバい表情を見てほしいよ。あ、今はネクタイはどうする?」 「つけてほしいな。」 青いネクタイを締めた。 ヒビキもスーツを着ている。 カシワギがスーツを着終わると、ヒビキは僕の後ろに立ち、僕のお尻を触った。 ただ臀部を撫でられるだけだが、これが痴漢だったらやっぱり嫌だ。 指がお尻の穴の方に伸ばされる。 スラックスの上からとはいえ、強引に来られると不快だ。 さらに太ももの付け根をなぞられながら、股間を触られる。 最初はそっとゆっくり。 我慢はできるが、呼吸が荒くなっていく。 しっかり掴まれて、指で淫らに触られる。 刺激はあり、快感とも言える。 思わず腰を引いてしまった。 後ろから抱きしめられて、ヒビキの股間が尻に触れた。 ヒビキの興奮したものが押し付けられて、獲物として追い詰められている恐怖感がある。 「どうかな?」 「うん……相手がヒビキとわかっていても、やっぱり怖いよ。電車の中でこんなことをされて感じてるなんて、恥ずかしい。」 「そうだよね。付き合ってくれて、ありがとう。」 ヒビキは、そのまま後ろから僕のベルトを外し、手をズボンの中に入れた。 「あっ……!」 直接触られて、体がビクつく。 「これも……痴漢設定……?」 「お好きな方で。」 腹筋も撫られ、下腹部からじわじわと快感が増してくる。 確かに剣道は続けているし身体は鍛えていているが、それとこれとは話が別だ。 いざこうして襲われたら反撃するのは難しいだろう。 相手は一人じゃないかもしれないし、武器を持っているかもしれない。 いざとなったら、我慢してやりすごすんじゃないだろうか。 ヒビキが僕のズボンを下ろして、下半身を露出させる。 シャツの上から、固くなった乳首も弄ばれる。 「あっ……はぁ……。」 「ジャケットをぬいで、ベッドに仰向けになって。」 言われた通りにすると、ヒビキは僕のズボンとパンツを脱がせた。 ネクタイと、シャツのボタンを外される。 脱がされはしない。 シャツに腕は通ったままで、胸と腹が露わになる。 スーツ姿のヒビキは、ジャケットを脱ぎ、ネクタイを外した。 ヒビキはベルトを外して自分のものを出すと、中に入れてきた。 「んっ!あっ!」 躊躇いなく腰を振られる。 大した前戯もなく、突く方の快楽のために物のように扱われる。 ヒビキの呼吸が激しくなっていく。 一瞬ヒビキが呻いて、中に出される。 本当の変態からこんなことをされたら最悪だ。 「はぁ、はぁ……。どうかな……?」 「……擬似でも、レイプは最悪だよ。今回は、ヒビキじゃない、キモいおっさん想定だし。」 ヒビキはプレイの好みなのか仕事のためなのか、時々犯罪プレイをお願いしてくる。 しかも最初はどうしても、変態のおっさんで受けてくれという。 なかなか辛い。 「ねぇ……そろそろ、本当にヒビキので気持ちよくさせてよ。」 「そうだね。付き合ってくれてありがとう。」 ヒビキはシャツのボタンを外した。

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