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★第72話 アフターフォロー
ドアの向こうで、リョウスケとヒビキの声がする。
多分、帰るところだ。
向こうが静かになり、ヒビキが寝室に入ってきた。
「反省した?」
「……リョウスケには、何もしてないもん……。」
からかっただけなのに。
ヒビキは横になっている僕の横に座った。
「ミナトは調子に乗って、ミイラ取りがミイラになるパターンがあるからね。気をつけないと。」
ヒビキが頬を撫でてくる。
「リョウスケ君と、セックスするつもりだったの?」
「リョウスケは、まだお尻はできないはずだから、しないよ。」
「ミナトは、リョウスケに対してはタチってこと?」
「なんで僕が、リョウスケなんかに入れられなきゃなんないんだよ。」
「今日は、それもアリな雰囲気だったけど。」
「それは、ヒビキがいるから……。本当、あいつ、このままじゃ済まさないよ……。」
すごくムカついてきた。
「受験生なんだから、優しくしなきゃダメだよ。」
「……ヒビキは、今すぐ僕に優しくすべきだと思うけど。」
ヒビキは僕を仰向けにして、キスをした。
優しく、慰めるように。
唇を愛撫してくれる。
「もっと……。」
舌と舌を絡める。
「早く、下も入れてほしい。」
自分からズボンを脱ぎ、膝立てしているヒビキのズボンに手をかける。
パンツに手を入れて、ヒビキのを撫でる。
徐々に大きくなるのを感じて、ドキドキしてくる。
パンツからものを取り出し、舐める。
ヒビキのは大きめだから、入れてもらうと気持ちいい。
充分遊んで、ヒビキがその気になってくれるのを待つ。
もし、自分に尻尾が生えていたら、まさに尻尾を振っていただろう。
ヒビキが僕の上半身を抱き上げてくれた。
そして、もう一度、キスをしてくれる。
「んあっ……はぁ……。」
ヒビキの強めなキスに興奮してくる。
ヒビキには、まだがっつかれたことはない。
それもまた、悔しい。
「ねぇ……早く……。お願いだから……。」
そこまで急かして、ようやく寝かされる。
僕は上に服を着たまま。
ヒビキに至っては上も下も着たままだ。
やっぱり服は脱がないらしい。
ヒビキのが入ってくる。
「ああっ!」
刺激だけならおもちゃの方が強いかもしれないが、ヒビキに入れられることに意味がある。
「あっ、あっ……!」
こっちはこんなに悶えてるのに、ヒビキはあまり表情は変わらないし喘ぎ声も出さない。
いつも、我慢しているようだ。
それでも汗ばむ様子はそそるものがある。
短く唸って、ヒビキは果てたようだった。
僕も自分で自分のをしごいて、終わらせた。
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