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*身も心も合わせて 2
寝室へ運ばれて大きなベッドに優しく下ろされた。そして上から覆いかぶさるように怜央がやってくる。お互い顔も紅潮してるし、息も上がっていた。
初めて見た怜央の熱情を孕んだ瞳が優しく細められている。
「郁美。愛してもいいかな」
理性を失わず優しく囁いてくれる怜央に、躊躇なく頷いた。
はしたないとかどうでも良いくらい、目の前の男を本能的に欲している。これだからΩは卑しくて、嫌いなんだ。
破顔した怜央が頬や髪にわざとらしくリップ音を立ててキスした。擽ったくて身を捩り、ふふふっと声に出して笑ってしまう。
抱かれることが怖くないと思うのは初めてだった。これから行われる行為に期待と喜びを覚えている自分がいる。
恐怖がチラついても怜央ならば大丈夫だと確信が持てた。
「怖くない? 嫌なら郁美が出すのを手伝うよ」
「大丈夫。怖くないです」
「優しくするからね」
それ以上の言葉は要らなかった。体から自然と力が抜けて身を委ねる。
頬へのキスが唇にやってくると何度も啄まれながら、バスローブの前をはだけられた。
怜央の視線に晒されて恥ずかしいけど、体を隠す余裕はなかった。
「……ぁあ、んん」
空気を取り込むために開いた口内へ舌が差し込まれる。強く唇を吸われ、舌が探るように動く。舌先が上顎を愛撫されるたびビクビクと腰が震えた。
長く深い舌同士のキスは気持ちよかった。もっと強請るように怜央の後ろ髪を掻き回して行為に没頭した。
「ん、んふ……ッん、ぅ、ん、ん」
薄く目を開くと怜央と目が合った。激しい口づけを受けながら服を脱ぐ様は妖艶で、見つめずにはいられない。
名残惜しいけど唇が解かれ、代わりに手がお腹から上へと感触を確かめるようにやってくる。
「っん、あ……」
「郁美。とってもエッチだね。可愛い」
手が胸元へやってくると指先で乳首を掠められる。
「んあ、ん、はぁ……や、だめ」
「ここぷっくりしてピンク色だね。触られて気持ちいいの」
「や、ン、っふ、触らないで……恥ずかしい」
恥ずかしくて怜央の腕を掴み、胸から退けようとするけど力が上手く入らない。
指先で弾かれ、引っかかれると乳首は一回り大きく勃ち上がった。こんなに気持ちいいなんて知らない。
「や……も、はぁ、う……怜央。イく……」
「何度でもイっていいよ」
乳首で感じてしまった羞恥心なんて、どうでもいいくらいに乱れて、怜央の手練だけで遂には達してしまった。
恥ずかしくて両手で顔を覆い隠す。怜央と目が合わせられない。僕は胸で感じてイってしまう淫乱だったなんて……
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