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第6話***

「りょう……」  舌を出してキスをねだる様子に噛みつくように口づけてゆっくりと後蕾から挿入した。 「ふぅんっんん……」  涼の声は全部俺がかき消した。貪るように口づけながら腰を進めて行く。 「んぁっ……っ……あんん」  甘ったるい声が俺の耳に届きだすと涼の目じりがほんのりとピンクに色づいた。すげえ艶っぽい!ぞくぞくする。今俺は焦がれるほどに求めた涼の中にいる。 「義兄さんっ涼っ好きだ! 涼っ愛してる!」  俺の声に反応して中が締め付けてくる。なんて淫らで反応のいい体なんだ。もう二度とこの身体を離しはしない。離すものか! 「涼っ! 涼っ。ああっもう離さないっ俺のモノだ!」 「あんっひろ……あぁあ」 「涼は俺のモノだ! 俺のだ! 好きだっ好きなんだ」  やっとひとつになれた。夢にまで見た甘美な身体。もう誰にも触らせるものか。 「涼のことは今日からは俺が守る。もう俺の元から離さない」 「ぁん……うぁあっ……っぁ……ぁああっ!」 「ぁあっ凄い。これが涼の……っ!」  遠慮がちに優しくできたのは最初のうちだけだ。すぐに押し寄せる快感の波にさらわれてひたすら夢中になって腰を動かす。擦り上げるたびに中がうねりしがみ付くように締まる。 「愛してる……くぅっ」 「……ひろ……のぶ……」  涼はそれからトラウマの影響か引きこもりになってしまった。俺は母さんたちを説得し義兄を支えるという名目で一緒に暮らすことに成功した。  結局涼は内定した会社に就職をせずにフリーランスでプログラマーを始めだす。俺はすぐに大学をやめ、学生時代のつてで株とETFやビットコインで資産を増やした。だから本当は涼が無理に働く必要はない。全ては涼名義で貯蓄してある。  しかし、表向きはやはり仕事につかなければいけない。  母さんたちを安心させるためにもこの甘い日常を守るためにも俺は仕事につくことにした。  今は便利な世の中になった。出歩かなくてもネットスーパーで買い物ができるし映画館に行かなくても動画が見れる。  涼が外に出る必要はない。その代わりに家事をよくするようになった。  俺が帰ってくるまでに夕飯を用意したり洗濯したりと忙しそうだ。  すべてはふたりの愛の巣のため。もう涼は俺の籠から逃れないし逃す気もない。  

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