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36.デートの後のお楽しみ③

最初こそぐちゃぐちゃに泣いて抵抗していたカイだが、暫く続けるとその快感に負け、次第に大人しくなった。 そして誉の頭をぎゅうと胸に抱えて、可愛らしい喘ぎ声をこぼしながら快楽を享受し始める。 いちごのように真っ赤になった鬼頭を舐めると、尿道口がパクパクと開いた。射精したいのだろうが、根本を抑えられていてそれは叶わない。 「ほまれ、出したい、出したい」 とうとうカイは恥も外聞もなく泣きながら誉にそう懇願し始めた。 その様子があまりにも可愛らしく、誉の嗜虐心を煽る。もっと意地悪をして泣かせてやりたいという黒い感情が胸の奥から湧き上がるが、それを寸前で抑えた。 駄目だ、今はまだその時ではない。 まずはカイの未熟で素直な体に快楽を刷り込むのが最優先だ。 誉は顔を上げ、安心させるようにカイの涙で濡れた頬を撫でる。そして再びペニスへの愛撫を再開した。 「あ、あ…っ」 尿道口を舌先で抑えながら、軽くカリを甘噛みすると面白いくらいカイの腰が跳ねる。 一番弱いところをぬるぬると舌で舐めながら、根本を抑えていた手を緩めた。 そして舌を孔から外すと、どぷんと体液が口内に流れてくる。 「んんっ」 誉の手慣れた愛撫は、不慣れのカイにはあまりにも刺激が強かった。ひくひくと喉を鳴らしながら、誉の頭を抱く。 退けてしまう腰は、誉に抑えられた。 カイは足をばたつかせて駄々をこねるようにしながら、ひたすら強烈な快感に耐えている。 誉は口内からその先走りをてろりとカイの竿に垂らし、完全に根本の拘束を解いた。かわりににゅるにゅるとそこを擦る。 粘液の味が濃くなってきた、そろそろだ。 「あっああ、あっっ」 カイは頭を抱えてかぶり振った後、ピンと足を伸ばした。同時に突っ張るように背筋も張る。 瞬間、勢いよく誉の口内にカイの精液が放出された。昨日と先ほどに続いてなので流石に薄く量も少なかったが、それでもしっかりとカイの味を感じた。残滓まで搾り取ると、カイは誉の頭にひっついたまま腰を揺らす。 「はあ、あ…あう…」 最後の一滴まで出し切ったカイの体からずるりと力が抜けた。 誉は顔を上げて、カイに己の口元に注目するよう指さして見せる。 その視線が向くと、べっと舌を出して見せる。 「!」 その上に載る白い液体は間違いなく自分が出したもので、カイは瞬間的にカッと顔を赤くする。 「あっ、あ、ちょっ」 なんてことをしてしまったのだと俄に取り乱しながら、何かそれを拭うものを探すが、見つからない。 だから着ていたパジャマの袖で拭おうとしたのだが、誉はそれを制して口を閉じた。 そしてごくんと喉を鳴らして嚥下すると、再び空になった舌を見せてくる。 「あっあっ、飲ん…っ」 「ごちそうさま。とっても美味しかったよ」 顔面蒼白なカイに対し、誉の表情は明るい。 「だめだよ、だめ、吐け、汚いしっ」 「あはは、大丈夫だってば」 誉はそう言うと、半泣きのカイを抱きしめる。 「大丈夫だから、落ち着いて」 そしてポンポンと背中を撫でた。 カイはしゃくりあげながら誉を見上げる。 すると額にちゅっと口づけてくれた。 「愛してる人のこれは、別に汚くも何ともないよ」 そういう、ものなのだろうか。 確かに漫画のページでもそうしていたような気がするが……。 誉の胸に頬を押し当てながら、カイは涙を袖で拭う。まだまだ知らない事ばかりだ。怖がって、泣いてばかりいたら、本当に誉に愛想を尽かされてしまうかもしれない。でもどうやってこんなことを勉強したらいいか分からない。 一方で、すんすんと鼻を鳴らしているうさぎが可愛くて愛しくてたまらない誉はご機嫌だ。 思った通り純粋なカイの体の感度は高く、肉体的には問題ない。快楽にも慣れてきて、とてもよく感じてくれている。 一番の問題は精神的なことだが、流されやすい性格の彼はこの2日間でキスへの抵抗感は大分薄れたようだし、このまま徐々にステップアップさせていけば大丈夫だろう。 誉は思う。 はやく本物のうさぎみたいに年中発情して、俺のことを求めてくれるようにならないかなあ。 姿を見ただけで嬉しくて漏らしちゃうくらい、俺のことを好きになってほしいなあ……。 そんな風に自分に依存するようになったカイを想像するだけで興奮する。 もしそうなったら、きっと想像を絶するくらい愛しく、幸せな生活になるだろう。 それを叶えるためにも、ともかくまずは丁寧に快楽を教え込み、もっと淫乱になるようにこの子を躾なければならない。 「じゃあ、次はカイの番ね」 カイが胸の中で落ち着いた頃合いを見計らって、誉はまたもや明るい声で言った。 「へっ」 カイが間抜けな声を出しつつ、ずるっと鼻水をすすったのでティッシュでかませてやりがら、 「俺も大好きなカイにしてもらって、気持ちよくなりたいな」 と、笑顔と共に敢えて軽い口調で言ってみた。 カイは一度俯く。何かを思案しているようなので何も言わず見守ってやる。 すると少しの時間をおき、カイは顔を上げて返してくれた。 「わかった」 カイの小さな白い手が、パジャマごしではあるが、恐る恐る誉のペニスを探っている。 誉はもうその様子だけでフル勃起しそうだが、己を律して耐えようとする。 「ほまれの、すごくおっきくなってる」 …が、無理だったようだ。 カイがそこに触れるだけで思わず達しそうになくらい興奮していることに自分が一番驚いている。 まずい、やばい、可愛い、このまま抱き壊してめちゃくちゃにしたい。 語彙力すら死ぬレベルの興奮と共に湧き上がるが悪い欲求を何とか飲み込みながら、この先どうしたら良いか困惑しているカイに、 「直接触ってみて」 と、囁いてみた。 「わかった」 カイは頷いて、こわごわ誉のズボンに両手を挿し入れる。 少し体温が低い細い指が、さわさわと自身に触れる。 「熱くて、固い」 カイは驚いたようにそう言うと、不慣れな様子で竿の真ん中あたりをゆっくり撫でた。 誉がふうっと息を漏らした音がしたので顔を上げると、少しだけ眉を寄せて頬を赤らめた誉がいた。 「きもちいい?」 「ん、もどかしい、かな」 「……」 誉はそこで辛抱できず助け舟を出す。 ズボンからペニスを出して、カイに両手で握らせた。そしてその上からゆっくり擦らせた。 誉のそれが自分のとは色も形も全然違うことにカイは驚きを隠せない。 同じ器官とは思えないほど大きくて逞しい。 一番太いところが自分の手首ほどもある。 これが、挿入るのか?尻に? 思い出したのは、またあの漫画のページだ。 カイはゴクリと唾を飲み込む。 いや、尻はどう考えても無理だろう。 けれども、口にならギリギリ入る…か? カイら両手で握りしめたそれを改めて見て、決意を固めた。こんなものを口にするのは抵抗しかないが、誉だってそうやって気持ちよくしてくれたのだ。自分もちゃんと誉に応えなければならない。 そんな思いに突き動かされ、なけなしの勇気を振り絞ってカイは大人の欲に顔を近づける。 落ちてきた横髪を片手で捲り耳に掛けながら、誉の先端にぱくと食いついた。 滑らせた舌先がぬるりとする。誉の先走りだ。 独特の味がするが、誉のだと思えば嫌ではない、大丈夫。 また誉が深く息を吐く音が聞こえた。 瞬間、舌先に伝わる熱が一層熱くなる。 握った竿がドクンと揺れて、また固くなった。 誉の大きな手が額を撫でる。くいと後ろに押され顔を僅かに上げると、誉がこちらを見ていた。 カイは少し口を開け、見様見真似で鬼頭の裏を舌全体を使って舐める。 「あー…」 誉はそう言うと頭を抱えた。 「これは…思ってたより全然やばい…」 ぶるりと震えた誉のペニスから、カウパーが多めに漏れる。驚いたカイは、それを口から離してしまった。 反ったその先端が勢いよく上唇と右の頬を擦り、とろりとした粘液が付着する。 カイは上唇のそれを赤い舌で舐め取りながら誉を見た。 すると誉は己を手に取り、カイの下唇にそれを当てる。 「あーん」 と云ってやると、その通りカイは大きめに口を開く。 そして先端を口の中に挿し込むと、カイはあっさりと再びそれを咥えた。誉は様子を見ながらそれを奥に押し込んでみる。少しだけえづいたが、カイは睫毛をピクピク震わせながら懸命にそれに答えた。小さな口の端から、唾液と誉の体液がポタポタと垂れ始める。 幼いその口の周りをべとべとに汚しながら健気に口淫に励むカイの姿は、誉の想像を遥か超えて扇情的だった。

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