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58.放課後レッスン③

丁度半分程性具が中に入ったところで、その先端が前立腺を掠める。航は前のめりになって、不意打ちの刺激に耐えた。ペニスがピクピクと震えながら透明な液体を吐き出す。 航はふうふうと息を吐きながら、敏感なそこを極力刺激しないようにゆっくり奥へと進めていくことにした。やはり奥に行くほど抵抗が強くなる。 ここも解しておいたほうが良いのだろうが、そもそもこんな奥まで挿入されないで済ませたいというのが本音だが、相手はあの満だ。 万が一に備えた方がきっと良い。 そう覚悟を決めてゆっくりバイブを挿入し始めた、その時。 「えっ、あ、やッ……!」 小さなモーター音が響いたと共に、航のアナルからとんでもない快感が走り抜けていった。 同時にびゅっとペニスの先から精液が飛び出す。 「はあ、あ…っ」 射精しながら、航は混乱する。 なんで、なんで、スイッチ入れてないのに! しかし実際にバイブは小刻みに振動し続けている。咄嗟に引き抜こうとしたそれが前立腺に触れ、航はまた体を震わせて達した。 大きな波が引くことなくずっと押し寄せてくる。 「あ、あっ」 後にも先にも進めなくなった航が身を固くして悶えていると、ドアが開く音がした。 「おや、すっかり出来上がってますね」 満の声だ。航はやっと顔を上げる。 すると彼は手の中の小さなリモコンを航に見せつける。その手の動きに連動して胎内の玩具の振動が変わることで、航は状況を理解した。 「おまえっ……、んんっ」 「誰ですか、お尻を弄って射精するわけないとか大見得切っていたのは」 「ひゃ、ああん…やめ、アッ」 「雑魚ちんちんが不様にイき散らかしてますけど、大丈夫ですか?」 「イってない…っ」 「素直じゃないですね」 満は冷めた声でそう言うとベッドに乗り上げ、航の体を後ろから抱く。 それから強制的にその足を開かせて、スマートフォンを立ち上げて航に画面を見せつける。 精液でドロドロになっている腹と勃起したペニス、そしてアナルから玩具の持ち手が飛び出している姿がそこに映ってる。真向こうのカメラの映像がライブ配信されているのだ。 「あっ…」 その痴態を客観視させられたことで航の羞恥心が急激に増した。 「やだ、やめろっ」 だから何とか逃れようと航はぐちゃぐちゃに暴れたが、満の腕はびくりともしない。更に体格差で丸め込まれる。 「あんまり暴れると拘束しますよ」 その言葉は、先日の事を航に思い出させる。 だってまだ僅かに痣が残っているのだ。 そしてそれが目に触れる度、この狂った情事を思い出す。誰かにバレてしまう危険度も上がる。これ以上、体跡が残るのは嫌だ、絶対に嫌だ。 「よしよし、いい子ですね」 抵抗を止めた航の頭を満はよしよしと撫でる。 「では、そのまま足を開いていて。 続きをしましょう」 満はそう言うと、航の手をバイブの持ち手へと導いた。 「奥に挿入して、解して。 今日は深く交わりますよ」 「……っ」 「早く。痛いのは嫌でしょう?」 航は震える手でそれに従うしかない。 再びゆっくり奥へとバイブを挿入していくと、満がまたリモコンを操作した。 微振動が内壁を刺激する。するとぎゅっと力が入ってしまい、余計にそれを感じてしまう。 「あ、あ…」 また達してしまいそうだが、奥歯を噛み締めて航は耐える。また馬鹿にされるのは嫌だ。 やっとバイブを胎内に収めきった航は、ふうと息を吐く。何とか耐えられたことに安堵する。 が、満がそれで許してくれる訳もなく、 「それじゃ解れませんよ」 とまたもや冷たく言い放つと、航の手の上からバイブを握り、グリグリと奥の方に押しつけたり、浅く抜き挿しをする。 「ん、やだ、おく…」 「ほら、ちゃんと自分でして下さい」 「うう…」 航はスンと鼻を啜り、満の言いつけ通り、バイブを動かす。しかしそれは先程までの感覚とは違う。幸いにも痛みはないが、腹への圧迫感が非常に強い。 それでも我慢しながら続けていると、満はバイブの動きに合わせていた航の下腹部をぎゅうっと押し始めた。余計に圧迫感を感じて息がつまる。 変化は満が航の乳首に触れたときに訪れた。 コリコリと指先で扱かれると、快感がダイレクトに腰に伝わってくる。 「あっ、やだ、そこ…」 「手を止めないで」 「ひゃっ」 言われた通りにすると、奥にバイブが当たるたびにビリビリと体中に電流が走る。 そしてそれが終わった後、じわっと熱いものが体の芯かれ広がっていく。 なんだこれ、気持ちいい… あんなにあった圧迫感はいつの間にか消え、むしろバイブの刺激を待ちわびるかのように奥がムズムズするのだが、その状態で腹を押されると、更にそのもどかしい感覚が大きくなる。 そしてそれが最大になったタイミングでバイブが奥に当たると、信じられないくらい気持ちいい。 「お顔がだらしないですよ、若さま」 航はそう言われてハッとした。 「胸イジられて、バイブを挿入して気持ちよくなるなんて、すっかりメスですね」 「なっ、そんなことな…っ」 「我慢しなくていいんですよ、ホラ」 「アッ、ま…っ」 満は航の隙をついてバイブを手に取り、ズンと奥に挿入する。同時にぎゅーっと摘んだ乳首を引っ張ると、航のペニスが潮を吹いた。 「ああ、うそ…」 長引く射精に、航は泣きながら自分に退いている。が、更に満が同じことをもう一度繰り返すと、上ずった可愛らしい声と共に腰を上げこれ以上腹をへこませてビクビクっと震えた。 「汚いお顔ですこと」 呆然としたまま肩で息をする航の顔は涙とヨダレと、それからさっき吹いた潮と精液でドロドロだ。それをしっかりスマートフォンのカメラに収めながら満はご機嫌に笑む。 あのすました綺麗な若さまとは似ても似つかない。それが、イイ。 「さあて。 上手く解れた様ですし、いよいよ本番ですね」 満のその言葉を、死刑宣告だと航は思った。 既にこれ以上ないくらいヘトヘトなのに、これかれが本番とはどういうことか。 しかし満はそんなことお構いなしに航の頬を撫でながら続ける。 「ではその前に、奴隷さんはちゃんと主人の準備もして下さい?」 何を言っているのかと顔を上げると、満は下の方を指差す。臀部に硬いものが当たっていることに航は今更ながら気がついた。 「準備って……」 「ここで、わかるでしょ」 次に満はそう言って航の唇に触れる。 「………」 察した航は、血の気が退いた顔で自分の唇を指さし、下の方を指さし、もう一度確認する。 当然のように頷かれて、ブンブンと首を横に振った。すると満はにっこり微笑んでいつもの調子で言うのだ。 「ご自分の立場わかってます?」 分かっている、拒否権なんてないのだ。 しかしそんなことをするなんて抵抗しかない。 ある意味尻に突っ込まれるより抵抗がある。 満はそんな航の気持ちを察することなんて勿論無く、頭をなでて行為を促す。 航は肩を落としながら、思い切り気が乗らない様子で満の股間に手を伸ばした。 バスローブの上からでもしっかり勃起しているのがわかる。準備とかそういう問題ではなく、単純に自分にフェラチオをさせたいだけだとすぐに察した。 舞子と正式に付き合うことが決まった時、航は瀬戸から一冊の本を貰った。 それには男女間であることが前提ではあったが、性行為の意味から気をつけるポイント、一通りの"お作法"が書いてあったので、知識はある。逆を言えば知識しかない。ちなみに動画のたぐいは生々しくて見るに耐えず、完走出来たことはない。 「どうされました? まさか意味わかってませんか?」 「わ、わかるよ、わかる。 ちょっと待って……」 航はそう言うと、ふうっと息を吐いた。 嫌で嫌でたまらないが、拒否権はない。 やるしかない。 自分を、そしてひいては如月家を守るためだ。 そうやって何とか気持ちに整理をつけると、航は満のペニスをバスローブからそっと取り出した。 うう、でかい。 改めて見ると、満のそれは自分のものと大きさも色も、何もかも違いすぎてビックリする。 特にサイズは全部違う。 櫂の手首よりもずっと太いんじゃないだろうか。 こんなが尻に入っていたのかという驚きと、ちゃんと口に入るのだろうかという不安それぞれを抱えながら、航は満の雄を見つめるしかできない。 「ここにキスしてみて」 満は戸惑う航の頭をしく撫でて囁く。 ここ、とは鬼頭の先っぽだ。 そこならまだいけるか。 航は頷いて、その通りに唇の先をそこに押し当てた。 「そうしたら、舌で裏を舐めて」 「……」 一度口をつけてしまうと、抵抗感が薄れるから不思議だ。 満に言われるがまま舌でチロチロと舐める。 思ったよりも、それはずっと熱い。 シャッター音が響いた。 思わず顔を上げると、駄目だとばかりに戻される。 「そのまま咥えて」 「んぶっ、んー!」 口調こそ優しいが、頭を押す手はちっともそうじゃない。 ずるんと一気に喉の奥までそれが押し込まれて、航は噎せた。 目に涙がたまる、やめろと訴えようと視線を上げると、またシャッター音が響いた。 「んっ、んんー!」 「上手ですよ」 満はそう言うと航の頭を両手で掴んで、まるでオナホのように動かし始めた。 航はどんどん酸素が足りなくなって、頭がぼんやりしてくる。 そうすると、だんだん喉の奥が熱くなってきた。同時に舌に擦れる固く熱いその感覚が心地よくなってくる。 「いやらしいですね」 満の声が上から聞こえた。 「物欲しそうにお尻を振って……」 「ん!んん?!」 その次の瞬間、アナルに何か太いものが挿入される。さっきのバイブだとわかった時には既に遅く、ずっぷりと奥まで挿されてしまった。 「ぷわっ」 「お口を離しちゃ駄目」 「あぶっ」 続いて振動が始まる。同時にちゅくちゅくと抜き挿しされて航はたまらない。 満のペニスにすがりつきながら、更に高く尻を上げて振る格好になる。 まるで犬が尻尾を振っているようだと満がほくそ笑んだ時、萎えたままの航のペニスからどろりと透明な体液が零れ落ちた。 「ふふ、メスの才能ありますよ、貴方」 嬉しそうにそう囁くと、ズンッと強くバイブを押し込む。 「んん、んーっ!!!」 その瞬間航は大きく体を震わせる。 そしてタイミングを合わせ、満は航の喉の中に射精した。

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