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59.放課後レッスン④

「がはっ、あっ、は…っ」 満のペニスがずるりと喉から引き出されると、航は派手に噎せ、白濁液を吐き出した。 その後も何度も咳き込む。 口からこぼれた体液がぼたぼたと顎を伝ってベッドに落ち染みを作っている。 「ちゃんと飲んでほしかったなあ」 満はその様子を呑気に見ながら、そうぼやき航の顔を覗き込む。 「今日は初めてだから大目に見てあげます。 次は許しませんから、ちゃんとお勉強してきてくださいね」 ようやく呼吸が落ち着いた航は睨むようにそれを見上げるが、満は不敵に微笑んでそれをやり過ごした。そして体液で汚れたその顔をまた1枚写真に収めた。 「やめろ、さわるな」 「おや、反抗的。 いいんですか?私にそんな態度取って」 「……っ」 航はその一言で一切の抵抗を止め、従順になる。一族の中心にいる男を思い通りにできるこれは、魔法の言葉だと満は思った。 悔しさと羞恥に打ち震えながら耐える御曹司の姿は満の嗜虐心を煽る。 次はどんな風に虐めてやろうか。 その時、果たしてどんな顔をするのだろう。 そう考えるだけで楽しくて仕方ない。 「うっ、ん…」 抱き寄せ、自分の太ももを跨がせる格好でアナルを弄ってやると、航がそう声を漏らした。 すると彼は慌てた様に口を抑える。 羞恥心からかその顔が赤く染まっていく。 面白いのでクチュクチュとわざと音を立てて指を抜き挿しすると、その手の間からくぐもった喘ぎ声が響いた。 「流石です。上手に解れてますよ」 満は優しくそう言うと、更に奥へと指を進める。 そして前立腺をツンツンとつつくと、航はびくっと震える。反応が面白いので、今度はゆっくり撫でて刺激してやる。 「ここ、好きですねえ」 航はすぐに上半身を支えきれなくなり、満の体にもたれてしまう。 「ひ、やめ、や…っ」 満は更にぐっと力を込めて指の腹でそこを潰す。 航はまたペニスから体液を吐き出しながら、満に抱きつく格好でびくびくと腰を揺らした。 「ほら、1人で気持ちよくならないで。 ちゃんとご奉仕してください、奴隷さん」 「ひっ」 ちゅぽんと音を立てて指を引き抜かれると、今度は満のペニスの先っぽが孔に押し当てられた。 指で広げられたそこは、簡単に先端を飲み込んでしまう。ぞわぞわとした感覚が航の背中をすり抜けていく。同時に内壁が急かすように収斂している。 体が満を求めていることを航は自覚する。 早く快楽がほしいと強請る体が腰を落とすのを、最後の羞恥心と理性が拒んで引き上げる。 「うう…」 諦め悪く航はそう唸りながら、満の肩に手を当てたまま改めて下を見た。 先程射精したばかりだと言うのに、すっかり太さも硬さも取り戻した満の大きなペニスが、三分の一ほど自分の後孔に挿入されている。 腰を引き上げると、くっきりしたカリ首が見えた。対して下ろすと、コリコリとそれが孔の縁を刺激する。それがもどかしい一方で気持ちよくて、航は戸惑う。どうしてもペニスを自ら胎内に収める勇気が出なくて、それを繰り返す。 「アッ…!」 すると突然、満が腰を突き上げた。 ずるんと一気にペニスが奥まで挿入ってきたその衝撃に、腰は背をのけ反らせる。 「全く、悪い子ですね。 ご奉仕してくださいって言ったでしょう」 満はそう言うと、容赦なく奥をグリグリする。 航は呻きながら、びくびくと体を震わせることしかできない。 奥に満のものが当たるたび、腹に鈍痛が走る。しかし前回とは違う。 ただ痛いだけではなくて、その後じんわりと奥が熱を帯び疼く。そして回数を重ねるたび腰の疼きが大きくなるのだ。 「やだ、奥、嫌だ。やめて、やめて」 航はぐちゃぐちゃに泣きながら満の胸を叩いて懇願する。しかし満が聞いてくれるはずがない。 「嫌だと言う割には気持ちよさそうですが」 「気持ちいいわけないだろっ」 「そう?射精してますけど」 「えっ?」 あふれる涙もそのままに航は自身を確認する。 すると満が奥を刺激するタイミングに合わせ、航のペニスの先から精液が吐き出されているのが見えた。 「それに、奥。わかりますよね、結腸口。 私の先っぽに吸い付いてくるんですよ。 もっと奥まできて〜って」 「そんなこと、やだ、こすりつけんなよお」 「コリコリしてて気持ちいいんですよね。 このへんかな?わかる?」 「わかんね、し…、痛いよ、腹押さないで…」 航の声がどんどん上ずって、頼りないものに変わっていく。とうとう漏れ出した嗚咽に、満はため息をついた。 そして航をゆっくり背中から横たえた。正常位の体勢になると、そのまま組み敷く。 航の唇をキスで塞ぎ、ゆっくり腰を動かす。前立腺をついてやると、腰の舌が震えた。 知りうる限り、一番甘いキスをくれてやる。 すると航は安心したのか、その体の力がすとんと抜けた。満が促すと、ぎゅっと抱きついてくる。 「う、ん……あっ、あん」 そうしていると、キスの合間に、そんな可愛らしい喘ぎ声が混ざるようになった。 「下手くそで、甘ったれで、困った奴隷さんですね」 満は汗ばんだ航の額にキスをしながら言う。 「ふぁ…?」 「ちゃんとタイミング合わせて締めて。 それくらいは出来るでしょう?」 「タイミング…」 「ハア…」 「ため息つくなよ、わかんないんだよ」 「ちゃんとお勉強してしてくださいよ。 動画送ったでしょう」 「しようとおもった、けど、その。 こわくて、最後まで見れなくて、その」 「駄目です。ちゃんと覚えてきて。 じゃなきゃ、うまくなるまで他の男で練習してもらいますよ。私、そんなに暇じゃないので」 「!」 そもそも満にだって抱かれるのは嫌なのだ。 なのに、知らない男なんてもっと嫌だ。 絶対に嫌だ。 「わかった、勉強するから。 それはやだ。やだぁ」 考えただけで恐ろしくて、航はべそべそに泣き始める。 満の眉が僅かに上がり一瞬だけ口元が緩んだが、泣いている航は気付けない。 「私がいいんですか?」 航は必死に頷く。 「ふうん。どうして?」 「えっ?」 「だって若さま、私のこと嫌いでしょ? なら、別に他の誰に抱かれても同じじゃないですか?」 「そんなこと……」 航は言い訳を考えるが、一方で満がまた腰を動かし始めたのでうまくそれがまとまらない。 「あ、やっ」 「貴方随分淫乱なようですし、きっと他の誰に抱かれても気持ちよくなれますよ」 「待って、やだ、それだけはやだ。 み、満じゃなきゃ、気持ちよくならないし……」 「さあて、どうだか」 「と、ともかく満以外とこんな事する気ないからな、俺」 「だから、自分の立場わかってます? 貴方にそんな事決める権利ないんですよ」 「うるさい、権利とか知らねーし、嫌なものは嫌だし!満以外とは絶対しない!」 壁ドン宜しく、満の手が航の耳のすぐ先を掠め強くベッドに打ち付けられる。 ヤバイ、感情に任せて言い過ぎたか。 航は思わず肩を竦め、改めてその顔を見上げる。その表情自体はいつもと変わらず無表情だったが、やはり逆らったことを怒っているのだろうか。その感情が読み取れないから不安になる。 「あっ、ちょっ」 その瞬間、胎内の満が更に大きく、硬くなった。 同時にズンッとまた強く穿たれた。 「や、あ、あん…っ!」 そのまま一気に奥を突かれると、鋭い下腹部に鋭い痛みが走る。同時にせり上がってきた胃液を寸前で飲み込む。航は満のシャツを強く掴み引っ張 って上半身を起こして何とか身を丸めたが、腹を押し戻されて敢え無く背中をベッドに落とした。 「みつる、やめ…っ。いたい、いたい!」 一気に余裕がなくなってそう泣きながら訴えるが、満は相変わらず無表情のまま航の顔を見下ろしている。その動きが止むことはない。 何とかやめさせたくて胸を押すと、その手首を捻り上げられた。 ピンと上に伸ばされ、より深く交わる。 満が穿つたび、ぐり、ぐりと最奥、結腸の入口が押し上げられているのを航は自覚する。 その度に熱を浴びるそこの感覚が鈍り、甘く痺れていく。更に満が腰の動きに合わせて腹を強く押 す。痛みと圧迫感で苦しくて、航はぐちゃぐちゃに泣き始める。 「ん、んむ」 すると満が航の唇に噛みつくようなキスを落としてくる。そのまま舌を絡め、上も下も深く繋がった。すると口の中の甘い刺激に頭が回らなくなってきて、段々腹の痛みも気にならなくなってきた。トンと最奥を疲れる度に、内壁が勝手にギュっと閉まる。そしてじわじわと体中に快感が広がって、たまらなく気持ちいい。 そうしているうちに、ふうっと満が息を吐き出した。一瞬その動きを止めて僅かに眉を寄せる。 「腕、回して。抱きしめてください」 満の言う通りにすると、"良い子"と囁いてまたキスをしてくれた。 そしてタン、タンと数度規則正しく突いた後続ける。 「奥に出しますよ」 「……えっ、あ、あぁ」 そう言われるや否や、満がズンッと一層強く腰を打ち付ける。最奥の口に当たり、それが開いたのが航にもわかった。 その次の瞬間に、怒涛のように熱いものが流れ込んでくる。今まで何度か中に出されたが、それとは全然違う感覚だった。 一番違うのは、腹が熱く満たされる心地よさだ。 そこから更に二度分けて奥に出した後、ゆっくりと満が出ていく。 航が驚いたのは、その後満が航の上に倒れ込んだことだ。 「だ、大丈夫か…?」 満は浅く肩を動かしながら、航をぎゅうと抱く。 その力の強さに航は驚いたが、何となく返してやらないといけない気がして、同じ様に抱きしめた。 「……貴方」 「ん?」 「いや……」 満はすぐに起き上がり、そして横を向いてため息をついた。航も追うように起き上がり、満の顔を確認しようとその方に回る。するとまた満は反対側を向いてしまった。 それを3回繰り返すと、満がまた航を押し倒した。 ようやく二人の視線が交わった。 しばらくそうした後、満は目を細めて、 「もう一回します」 とだけ言うと航を反転させ、バックを取る。 「えっ、ちょ、やだ、揉むな、ひゃっ」 尻をモミモミと揉まれたことで、ドロリと先程の精液がアナルから溢れ出す。 航はその感覚に身を震わせながら、必死にバタついて抵抗したが、満が足に跨ってしまったので、それ以上の抵抗はできなかった。 満は航の背中に舌を這わせながら、スリスリとペニスを尻の割れ目に押し当てる。 さっき出したばかりだと言うのに、それはもう硬さを取り戻していた。 「やだ、いれんな…あぁっ」 懇願も虚しくぬぷんと満のペニスがまた挿入される。 「あ、あ…」 「今夜はお泊りですから、一晩中仲良くしましょうね、若さま」 振り返って確認したその顔が、無表情から怖いくらいの笑顔に変わっている事に航は戦慄する。そして喉をひくっと鳴らした。 間もなく、また一気に深く穿たれる。 もはや航のアナルは何の抵抗もなく満を受け入れた。 「さっきの、良かったですよ」 「へっ、あ、あ、なに…?」 「興奮しました」 「は?あ、あ、痛い。奥、やめろよぉ」 "満以外とは絶対しない"、ね。 次第に航の声がまた甘く変わってきたことに陶酔しながら、満は先程の彼の言葉を思い出して目を細めた。

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