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特別編 誉くんと中学生櫂くん③

「さて、僕、寝る前に軽くシャワー浴びてくるね」 食事の片付けが一通り終わった誉が、エプロンを外しながらそう言った。 本当に寝るつもりだったんだ! と、櫂は改めて驚いたが、確かに貫徹をしたと言っていたので、疲れているのだろう。 櫂が、やはり自分なんかがお邪魔してしまって迷惑だったのではなかろうかと俄に不安に思って俯いたタイミングで、目前に真新しい服が差し出された。 顔を上げると、誉がいつもの優しい笑顔が向けられている。 「それじゃ寝にくいでしょ。 部屋着貸してあげるから、着替えておいてね」 「えっ、あ、ええと、私は」 寝るつもりは、とまで言いかけた所で誉は洗面所に入っていってしまう。 残された櫂は、借りた部屋着を抱いてため息をついた。 櫂は、眠ることが苦手だった。 もう長いこと薬無しで眠れたことがない。 勿論、今日はそんなものは持っていないから、当然寝られるはずがない。 とは言え、誉の好意を断ることはできない。 万が一それが原因で嫌われたらと思うと、怖くてたまらない。 だから、言うことを聞くしかない。 櫂は仕方なく腕の中の上着を開く。 「わ、大きい……」 それは、本当に誉のもののようだった。 今の制服の上からでも着れそうなくらい、大きい。櫂は言われた通りに身につけていたものを脱いで、それに袖を通してみた。 すると、ふわりと柔軟剤のいい匂いが鼻腔をくすぐる。それから追うように誉のにおいがして、口元が綻んだ。 「お待たせしました」 それから十分程して、誉はシャワーから出た。 部屋着を身に着けた櫂は、こたつテーブルの前にちょこんと座っていた。 その姿を見るやいなや、 「え、櫂、可愛い。 ちょっと待って。……うわあ、可愛い」 「……」 と、誉は簡単に息を漏らす。 櫂はその言葉が気に入らないのか、少しだけ眉を寄せて誉を見上げた。 こんなに可愛らしいのに、そう形容されることはあまり好きではないらしい。 「ちょっと、大きくて、その」 誉の狙い通り、部屋着は櫂には大き過ぎてブカブカだった。櫂が立ち上がると、するりとズボンが下に落ちる。 「わっ」 「あはは、ズボンは履かなくてもいいんじゃない。上着で膝まで隠れてるし、お布団に入っちゃうしね」 「でも……」 「ほら、おいで」 可愛らしい櫂の姿に大満足な誉は、ホクホクとした顔で、ベッドに腰を下ろすように促す。 「え、ここで、寝るんですか」 「うん。他に寝るところなんてないもの。 ほら、そっち行った」 「ええ……」 有無を言わせない誉に尻を詰められて、櫂はどんどん壁際に追いやられる。 そして半分から外側に横寝した誉が、布団を上げてポンポンと敷布を叩いた。 半分戸惑いながら櫂はが言われた所に横になると、頭が敷布につく寸前で誉の腕が差し込まれる。 そのままあれよあれよと言う間に、櫂は腕枕されてぎゅっと誉に抱かれてしまう。 「これは要らないね」 鼻の頭が誉の胸にくっついたところで、かけていた赤い眼鏡をすっと抜かれた。 「あっ」 「こっちに置いておくね」 そして誉は流れるような速さで、眼鏡を向こうに置くと改めて櫂を抱きしめた。 「はあ、気持ちいい」 「……っ」 誉はカイの頭のてっぺんをすうっと吸って、ふふと幸せそうにと笑った。 「カイくんは、いい抱き心地だねえ」 「そ、そんなことな……」 「ううん、そんなことあるよ。最高」 誉に更にぎゅっと引き寄せられると、痛いくらいにカイの心臓が鳴る。 こんなにドキドキしていたら、絶対眠れるはずがない。 カイは慣れない他人の体温に動揺しながら、ぎゅっと瞳を閉じた。 すると、ふと誉の胸の鼓動が聞こえた。 はっとして顔を上げると、誉の優しい顔が見えた。彼は目が合うと、ゆっくり頭と頬を撫でカイの小さな体を包むように抱き直してくれる。 カイは誉に促されて、再びその胸の音に耳を傾けた。 同時に、誉が大きな手で背中を撫でてくれている。 とても気持ちいい。 こんな風に誰かに抱かれて寝るのは、どれくらいぶりだろうか。 一生懸命考えたけれども、思い出すことが出来なかった。 だんだん体がポカポカと温かくなるにつれて、体が弛緩してくる。カイはふわ、と欠伸をした後、そんな自分に驚いてしまった。 一方で、背を撫でてくれる誉の手の動きに合わせて、思考がとろとろに溶けていく。 段々まぶたが重たくなって、とうとう閉じた。 そして閉じてしまったら、とうそのまま開けない。 それからカイは、ふわあ、ともう一度息を吐く。と、同時に、急激に意識が遠のいた。 カイから、すうすうと安らかな寝息が聞こえ始めたのを確認して誉はその背を撫でる手を止めた。少しだけ体を引いて見てみると、自分の胸にひっついて眠るカイの可愛らしい寝顔が見える。 「はあ、当たり前のように盛ってしまった……。 けどまあ、不可抗力だよね。 カイが可愛すぎるのがいけないよ。 これで"待て"とか正気の沙汰じゃない」 誉はそんなことを呟いた後、エアコンをつけてゆっくりベッドから降りた。 部屋が温まるのを待ちながら、ペチペチとカイの頬を軽く叩いてみる。 カイはピクリとも反応しない。 深い眠りに落ちているようだった。 ちなみに手持ちの睡眠薬をスープに混入させたわけなのだが、触れ込み通りの無味無臭且つ効き目も抜群。 誉は、リピ買いもアリだなと心中で頷き、カイの顔を好き勝手に愛で始める。 「結構隈があるなあ。やっぱりよく眠れてないのかな、可哀想に……。 ふふ、ほっぺたあったかくてやおいなあ……。 唇もぷにぷに。ああ、もう、本当に可愛い」 更に布団に手を突っ込んで、さわさわとカイの太ももを撫でてみる。痩せてはいるが、若くもっちりした肌が手に吸い付くようで触り心地は抜群だった。 「もういいかなー」 そろそろ部屋が十分に温まってきたので、誉はカイを包んでいた布団を開けた。 「ううん……」 外気の刺激で、カイがひゅんと体を丸く縮こませた。しかしまた直ぐにすやすやと寝息を立て始める、爆睡だ。 誉はそんな小さなの身体に跨り、馬乗りのようになって見下ろした。 それから迷いなくカイの上着を捲る。 白くて薄い腹が見えた。 カイの呼吸に合わせて、そこが小さく凸凹している。 ずっと見ていられると思うほど、とても愛おしい動きだ。 誉は更にカイの上着を引き上げて胸を露出させた。 が、そのあまりの可愛らしさに動揺して、一度戻した。それから心頭滅却し呼吸を整え、もう一度改めて確認をする。 「うわ、すごくキレイ。 そっか、色素が欠損してるから」 完全なアルビノであるカイの胸は、まるで花弁のように美しい桃色だった。 まるで奇跡のようだと誉は思った。 間違いなく天使だ。自分だけの、運命の天使。 もう間違いない、異論は認めない。 さて、誉の欲望は当然下半身にも及ぶ。 まず気になったのは、チェック模様が入っているボクサーパンツだ。 さりげなくロゴを確認すると……。 「へえ、下着までハイブランドなんだ。 すごいなあ。 もしかして、航もそうなのかなあ……」 なんてつぶやきながら、目的に向かいいそいそと高級な布を下げていく。 そしてそこには、誉の想像を超えた尊い光景が広がっていた。 「わ、マジかあ」 思わずそう呟いて、誉は感嘆の息を漏らす。 「下も真っ白なんだねえ。 けど、薄いからなんかもう、殆どパイ◯ンにしか見えないし……。 性器もこれはもう女の子でしょ。 というか、こんなピンク色、漫画でしか見たことないよ。はあ、きっとお尻の中も可愛いんだろうなあ。見たいなあ、今日いけるかなあ……」 可愛いカイの期待を裏切らないその肢体に興奮を抑えきれぬまま、誉はその一つ一つを大切に写真に収めていく。 もうこれだけで一生オカズには困らなそうだとさえ思ったが、折角の、そして絶好のチャンスである。 可愛いカイを、もっともっと堪能させてもらうことにする。 誉は改めてカイの体が冷えていないことを確認し、上着を完全に脱がした。 露わになった小さな乳首をまず摘んでみる。 カイはぴくんと小さく反応したが大丈夫、意識が戻ることはない。 指の腹で弄っていたら、かわいい乳首は直ぐに勃ってコリコリと硬くなった。指先に返ってくる弾力が心地良い。 そして誉はよし、と頷いてカイの前で手を合わせた。 「もう無理、いただきます」 据え膳食わぬは男の恥というやつだ。 正確には据えられたというよりは自分で用意した膳だが、そんなことは誉には関係ない。 誉はカイの頬にちゅっと口づけた後、首筋、胸と順番にキスを落としていく。 それから乳輪ごと胸を吸って、乳首を舌先でコロコロと転がしてみた。 「んっ」 またカイがぴくんと震えて、そう息を詰めた。 「カイ、もしかしておっぱい気持ちいいの?」 もう片方の乳首を根元からしごいてやると、カイの瞼がふるふると震える。 「……んぅ……」 とうとう眉間に皺を寄せたカイの手が、何かを探すように上がり、不安げに宙を彷徨った。 誉はその手を取り、ぎゅっと握る。 するとカイは安心したような安らかな表情に戻り、寝息を立て始める。 「急にびっくりしちゃったかな。 じゃぁ、夢の中で沢山気持ちよくなろうね」 それをきっかけに、誉はカイに唇を重ねて本格的に"頂き"始める。 ちゅっとふにふにの唇を吸って、舌を中へと挿入した。それから慣れた様子でそこ歯列を割って、小さな舌を絡めてカイの味を堪能する。 「はあ、小さなお口、可愛いなあ。 どうしよう、本当にたまらない。 大好きだよ、カイ。本当に大好き」 誉はうっとりと吐き出すように言うと、再びカイを抱きしめて、ゆっくりとその口内を味わった。

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