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第2話

娼館にきて2日目。 1日目は雑に体を洗われて 部屋やサービスの説明を受けた。 場合によっては、金持ちが気に入れば お買い上げもありな店らしい。 風俗はともかく 人身売買は法律的に大丈夫なのかな。 性サービスの説明を受けたときは 気分が悪くなってしまった。 割と若い男が集められた娼館だが、 客は99%が漢らしい。 つまり、僕たちが女役をしなくてはならない。 男性との行為は愚か、 異性との行為すらない僕には 未知の世界だった。 それでも、売られてしまったし 男娼が簡単には逃げられないように 警備が張り巡らされていると説明を受けたから 指名が入った日には、なんとか乗り切らないといけない。 なんてことだ… 僕はすでに絶望していた。 「おい」 黒服のような人が僕の待機部屋を開けた。 「あ…、はい」 ついに指名が来たかと絶望する。 「お前を買いたいと言われた。 すぐに出荷の準備をする」 「へ?え??」 買いたい? 娼婦としてのサービスではなくて? 普通は何度か指名して気に入れば 買うこともある…、くらいの説明だった。 僕、誰ともサービスをしていないけど!? 首を捻りながらも 僕には抗う術がないので従う。 どうか、いいご主人様でありますように… 死ぬのも、痛いのも嫌だな… でも、見もしないで即決ってことは 最悪、臓器でも売られるんじゃ…? あれ?やっぱり嫌かも!! 複数人のおじさんに抱かれるくらいなら 1人の人に買ってもらった方が… と、一瞬考えたけども 全く別の用途のために買われることもあるよね? 途端に足が重くなった。 それでも、僕に抗う術はない。

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