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第10話※

「ふっ。こんなに無垢に見えるのに 案外淫乱なのだな」 「淫!?ちっ、違います! 僕、社交会に行ったことがないし、 そのっ女性とお付き合いどころか 2人きりでお茶をしたりしたこともないです!」 「どうだかな。私が確かめてみよう」 「確かめるって…、やっ」 突然、スケスケの下着越しに 胸の飾りに触れられてびっくりする。 「あっ、主様っ!そこ、やです!」 そんなとこ、触られたことも 触ったこともない。 けど、なんか変な感じがする。 「やだっ…、あぁっ…」 嫌だと言っても主様は手を止めてくれない。 いつしか僕は腰をくねらせながら 変な声を出してしまっていた。 うぅ…、変な声… ただでさえ、褒められた見た目じゃないのに こんな声出してたら嫌われちゃう。 「主様ぁ…、やだっ。声止まらないぃ。 声、変だからっ、やめてくださっ」 「もっと聞かせろ。お前の声は変じゃない」 「んむっ」 唇を噛み締めていると、主様の指が 僕の唇をなぞり、口内に入ってきた。 口の中の指の動きにも反応して 僕はますます声が止められない。 絶対変だもん。 「反応しているな」 満足そうに主様が言う。 なんのことだろうと思い、主様の視線を辿ると、僕の陰部に辿り着く。 えっ!?勃っ!? 「やだ!?なんで!?」 胸を触られたから? 本当に僕、淫乱なの? 「主様ぁ、見ないでください。 今治めるのでっ」 たまに朝、反応していることがあるが 数分もすれば治る。 なのに、なぜか今日は治る気がしない。 どうしよう。 今度こそ、主様に気持ち悪がられる。 せめて視線を逸らそうと僕は自分のそこを 手で覆った。 「やぁっ!?」 覆うと、自分の手が陰部に触れるわけだけど スケスケの下着の素材がなんか変だ! 「ふっ。この下着、触れると刺激が強いだろう?隠そうとすればするほど擦れて、より淫乱になるな」 「やだぁ、あんっ…、うぅ… 主様ぁ、これ脱ぎたいです」 「お前は誘っているのか?」 誘う? そんなことより、少し足を擦り合わせただけで 感じたことのない感覚が突き抜ける。 なにこれぇ、止めてぇ… 「まあいい。辛そうだから脱がせてやろう。 お前が脱がせろと言ったんだからな」 そういうと主様は下着に手をかけ、 一気に下ろした。 もちろん、敏感になってしまった屹立に 刺激の強い生地が擦れた。 「あぁぁっ!?」 強い刺激が脳天を突き抜ける。 と同時に、屹立から粘液が溢れた。 「な、なに?」 驚いて僕はそこを見る。 なんか出たんだけど…? 「まさか、初めてか?」 「あ、主様っ!僕のおちんち…、 なんか出っ…、どうしよっ…」 泣きながら主様に訴える。 どうしよう、病気になっちゃったの? 怖い。 「落ち着け。誰でもこうなる。 気持ち良くなると出るんだ。 これでよくお前は娼館にいたな」 主様は苦笑しながら僕を落ち着かせようと 頭を撫でてくれた。 「誰でもこうなるんですか?」 「ああ。変なことじゃない。 まあ詳しいことは明日斎田にでも聞け。 続けるぞ」 「は、はい。え?続ける?」 何を?と聞こうとしたところで 元通りになった僕のそこを 主様が綺麗な手で掴んだ。

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