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第25話

もうすでに行き慣れた主様の部屋に行くと 椅子に座って何かの書類を眺めていた。 どうしていいかわからず おずおずと主様の元に近づく。 「ベッドで待っていなさい」 と言われ、「はい」と若干裏返った声で 頷いてからベッドのヘリに座った。 行き慣れはしたものの いざ行為となると緊張する… しばらく、主様を眺めていると 主様が一息ついてベッドに向かってきた。 「そんなに見られると仕事が手につかないな」 怒ってる風ではなく、苦笑しながら言われた。お邪魔してしまったかと思って 「すみません」と言うが「いや、いい」と 笑いながら頭を撫でられた。 斎田さんの優しい撫で方とは違い、 主様のは少し重みのある撫で方だ。 今まで、人に撫でられることなんて なかったからどちらも好きだ。 思わずそれで満足しそうになったけど 慌てて主様の手を掴む。 「今日は僕がご奉仕します!」 「ご奉仕?」 主様は驚いた顔をしていたが ふっと笑うと「好きにしろ」と言った。 好きにしろ!? 僕に任せるってこと? 聞き齧った話ばかりで 実践経験ゼロなのに… どんな風に始めれば良いかわからず 主様を見て固まってしまうけど 行った手前ら、やっぱ無理ですとは言えず 僕はおずおずと主様のズボンに手をかけた。 そう言えば、いつも僕が脱がされるばかりで 主様の裸とか見たことなかったかも… どうしよう これ、めっちゃ恥ずかしい!!

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