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第48話※

「アッ…!やだっ!出ちゃっ…、口を離してくださいっ」 3日ぶりの刺激にもう達しそうになった僕は、泣きながら懇願する。 主様のお口に出すなんて、絶対に嫌だ。 そんな願いも虚しく、僕は吐精した。 「ふっ…、濃いな」 「うぅ…、やだって言ったのに」 グスグスと鼻を鳴らしていると 今度は後ろをいじられる。 待っていたかのように僕の体が震えた。 「主様っ、も、入ります」 「準備してなかったのに柔らかいな」 「…」 「スイ?」   「…っ、自分で少し弄ったので!!」 「準備以外の目的で弄ったのか?」 「だって…、主様が僕の体をそうしたんじゃないですか!」 恥ずかしくてまた泣いてしまう。 今日の僕はいつも以上に涙腺が弱い。 主様にいじられ慣れたそこは 3日目にして寂しくなってしまって はしたないとは分かっていたのに 触らずにはいられなかったのだ。 「前じゃなくて後ろを…、か。 期待に応えなくてはならないな」 僕をはしたないと責めることなく 主様はむしろ嬉しそうだ。 主様は手早く自分の服を寛げると 僕の入り口にそれを当てた。 期待で僕の孔が収縮してるのが分かる。 どこまで僕の体は淫乱になってしまったのか。 「可愛いな、スイ」 何度となく、可愛いと主様は言うけど 僕の見た目は可愛いからは程遠い。 僕の中で、「可愛い」と言う言葉で 真っ先に連想するのはルリコさんだ。 どうせ、ルリコさんにも言っているし、 もっと先の言葉も言っているだろう。 それだけで僕の心は毛羽立つ。 「スイ。今から誰がここに入るのか、ちゃんと見ろ」 僕が不貞腐れて横を向いていると 主様が僕の顎を掴む。 僕なんて、性処理のためにここにいるのに 主様の強い視線と目が合うと 「欲しい」と全身で期待してしまう。 主様は僕と視線を合わせたまま ゆっくりと入ってくる。 自分の指とは比べ物にならない質量と熱。 「アアッ…、深っ」 僕が思っていた場所を通り越して ズ…っと主様が入ってくる。 僕は背中をそらして体を震わせていた。 どうしよう、気持ちいい。 この間だけは、主様の結婚とか 僕の今後とか余計な思考が吹っ飛ぶ。 3日振りのそれは僕の粘膜を引きずって 出入りしている。 その摩擦すら気持ちがいい。 「スイ」 主様が切なそうに呼ぶだけで 僕の後孔はキュッと反応してしまう。 主様の愛情が僕に…、僕だけに向けばいいのに。 「すまない。持ちそうにない」 主様が余裕なさそうに言い、 僕の中に熱いものが吐き出された。 そういう器官ではないはずなのに、 僕の後孔は絞り出すように収縮している。 頭がぼーっとする。 今、僕の目前で僕の中に吐き出している この人が、他人のものになるなんて嫌だ。 「ん、しないで…」 「どうした?何か言ったか?」 「主様、結婚しないで」 「私は長男だからな。いずれはしなくてはならない」 「やだ…」 駄々っ子のように嫌々と泣きながら首を振る。 「でもその相手はスイがいい」 「え?」 「私が誰かと結婚するのが嫌なら、スイがそうするしかない」 「でも、僕、男です」 「あぁ…、説明してなかったか。 スイの性別に関しては明日、きちんと説明しよう。それよりも今は、スイを感じながら眠りたい」 「え?…、え??」 自分がとんでもないことを言ったことも忘れて、主様の言葉に混乱する。 僕の性別について? 男じゃなかったとしても、絶対に女ではない。 問いただそうとしたが 僕からずるりと這い出した主様は 力尽きたように僕を抱いて眠りについた。 え、えっと、僕、ドロドロなんですけど… 僕は脱力した主様の腕から抜け出し、 体を清めるとまた主様の腕の中に戻る。 とにかく、僕も今日は3日ぶりの 体温を感じながら休もう。

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