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第72話※

脱がされるまでの衣服の擦れすら刺激となって腰がはねた。 空気に晒された僕の胸の飾りは真っ赤に腫れ、期待するように尖っていた。 早くと言わんばかりに胸を突き出してしまう。 主様の指が先端を少し掠めただけで 背骨に電流が走り、じわじわと痺れた。 僕の体は、一体どうしてしまったのだろう。 「刺激が強いか?」 僕の反応を見て、主様は手を止める。 「やめないでくださっ、ああ!?」 止めてほしくなくて懇願すると、主様はそこに舌を這わせた。 指と違って、熱く濡れたザラザラしていて、 それで舐られ、軽く吸われただけで脳が溶けそうだ。 僕は下も触ってほしくなり、腰を動かした。 主様のお腹のあたりに屹立が擦れ、その刺激だけで達しそうになる。 ふと、お尻のあたりに濡れたような感じがある。 こんなにお尻に滴るほど、屹立から愛液が出るだろうか。 僕が不思議に思っていると、主様の手がゆっくりと下へ伸ばされる。 その手が、後孔を探る際に、いつもは何でもない部分に触れた瞬間、「ひゃあ!?」と大きな声が漏れた。 主様も驚き、その場所をさらに探る。 その動きだけで感じたこともないような感覚が下腹部に走る。 「スイ…、ここ、入り口がある」 「へ?」 「すごく溢れてくる」 主様がその穴に浅く指を出し入れすると、耳を塞ぎたくなるような水音がした。 「あぁっ!?ヤダっ、そこ変です」 主様の指が出ていくと、僕の腰は余韻で震えた。 「もしかしたら、帯刀の言っていたことが起きているのかもしれない」 「二次性徴が来たってことですか?」 「おそらく」 その言葉を聞き、僕の心は喜びに震えた。 「やっと…、僕の使命が果たせる」と 思わず声に漏れていた。 感動にひしがれながら、主様の顔を見ると、主様は苦しそうに顔をゆがめていた。 「主様は嬉しくないですか?」 「…勿論、スイが私の子を産んでくれるのは嬉しいよ。けれど、スイがどうであろうと、私は婚約の意思を曲げることはない。 スイの使命は、私のそばにいることだ」 その言葉に今度は胸が温かくなる。 僕には贅沢すぎる言葉だ。

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