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第15話 狂い咲き
「誰……? どうして私の番号知ってるの?」
sEにもイプシロンにも耐えられるように、口腔内と腹の奥に乾燥精子を詰め込んだフィルコを忍ばせて部屋を出ようとしていた。
そこへ、アイちゃんの番号を記した通知が届いた。しかも通話だ。
この時間はイベントの準備ですでに出勤しているはず。そしてあの子はあまり要領よく働けるタイプの子には見えなかった。その子が勤務中に連絡してくるとしたら、何か重要なことだろう。
俺は田崎が用意した車のシートにもたれながら、その電話を受けた。
すると、その電話の向こう側にいたのは、どういうわけか鈴本だった。電話に出た俺に向かって、あからさまに狼狽えた声で、要領を得ない話を繰り返していた。
「俺っ、あの、ブンジャガの、モヒートの、あの、バーテン……」
「あー、環さん? こないだ行った時にアイちゃんと一緒に入ってた人でしょう? 何、どうしたの? あ、今日のイベントには私も行くよ」
俺が鈴本の素性を知っていることはバレてはいけないから、アイちゃんから聞いたという話にしておいた。実際はアイちゃんが鈴本を呼んでいる姿など見たこともない。
ただ、動揺している鈴本にはそのあたりはどうでもいいらしく、「待って」「どうしたら」「だって」などの言い訳めいた言葉を延々と言い続けている。
「ちょっと、いきなり電話してきてなんなの? そっちについてからじゃダメなの?」
マイとしてややキレ気味に話すフリをする俺を見て、田崎は頷き、蒼は怪訝そうにしていた。
田崎はVDSに連絡を入れているようだ。ブンジャガで何かがあったと見て間違いないだろうから、それを確認させるのだろう。
蒼は俺の手を握り、鈴本の話を俺を通して聞こうとしている。
「アイが! アイが飛び出して……道路……」
俺と蒼は目を合わせた。
——アイちゃんが道路に飛び出した。
あの店のスタッフであれば、それが意味するところはオーバードーズだ。
蒼は運転席でハンドルを握ったままの田崎へそれを伝えると、田崎は車を路肩に停めて連絡を取ることへ集中する。
「ブンジャガに行くスタッフは、ガイドだけにしてくれ。ミュートとセンチネルは薬物の影響を受けると命に関わる可能性がある。ガイドは時間が経てば代謝してしまって問題はなくなる。だからガイドだけで向かうんだ」
その指示を出し、選定された人員の名簿を確認すると「よし、俺も現地に向かうからあとはそこで」と言い、すぐにヘッドセットをつけて車を出した。
「ブンジャガに一旦行きます。状況確認後、事務所へ向かいます。それでいいですね?」
仕事モードに切り替わった田崎から、業務の確認と連絡が次々と行われる。俺は無言のまま頷いた。
「田崎、事故るなよ」
窓の外を見ながらポツリと呟いた俺に「承知いたしました」と返す。
そして、チラリとスマホを確認して「警察の許可が出たので、飛ばします」と言うと、パトライトを点滅させ、サイレンを響かせる。
そのまま狂ったような猛スピードで夜の大通りを縫うように走り抜け、ブンジャガを目指していった。
鈴本の動揺の激しさからして、おそらくアイちゃんは亡くなったのだろう。
それは想像に難くないのだが、確認は必要だ。俺は気乗りしない確認事項のために、大きなため息を一つこぼしてスマホを握りしめた。
「道路に飛び出したの? それで、アイちゃんはどうなったんですか? 無事?」
鈴本は嗚咽を漏らし始めた。それだけで立派な返事だと言えるだろう。ただし、記録として残すためには、はっきりと言葉にする必要があった。
「亡くなったってこと?」
俺の言葉の意味を噛み締めるように少しの間をおいて、鈴本は「うん」と返事をした。その言葉を最後に、鈴本はひたすら泣き続けた。
なんとなく一人にしておくには忍びなくて、そのまま電話を繋いだままにしておいた。同じ場所にいるわけではないけれど、悲しみを少しでも共有して、気を楽にしてあげたかったのだ。
そんな風に思ったのは、一つはアイちゃん自身が健気で可愛らしかったことが大きな理由だ。そして、鈴本自身にも、会う度に憐憫の情を禁じ得ないようになっていった事が、大きく影響している。
この男は、どこからどう見ても純真無垢な人間だ。この男が自ら悪事を企てるとは、到底思えなかった。
ただし、無垢も過ぎると危険なものになる。鈴本自身が白であったとしても、近づいてきたものが黒であった場合、すぐに黒く染まってしまうだろう。
だから、自分が悪いことをしている自覚すらない。
アイちゃんもそうだった。というよりは、ブンジャガのスタッフは、ほぼ全ての人間がそのタイプのように見えた。ただ一人、矢鱈としっかりした男がいて、その男だけは闇の匂いがした。おそらく、黒幕はあいつだろう。そう言う意味でアタリはついていた。
しかし、あの男が誰なのかが、まだ全く掴めていなかった。
「そんな……あの子すごくいい子だったのに……」
俺がそう声をかけると、鈴本は何かに追い込まれたように叫び声を上げ始めた。あまりに突然の発狂で、田崎も蒼も驚いて一瞬体を強張らせてしまう。
「俺がっ! 俺が、アイを採用しなきゃよかった……ちょっとでもいい生活をさせてやりたかっただけなのに……」
「環さん……」
大きな声をあげて泣く様子は、まるで小さな子供だった。アイちゃんも鈴本も、どこか頼りなく、妙に子供っぽいところがあった。
『一度人を信じるとなかなかそれを否定することが出来ないんだよね。つまり、騙されやすいの』
だから、いつも愛に飢えているのだとアイちゃんは言っていた。
信じては裏切られ、裏切られても裏切れない。
自分だけが苦しむのに、苦しむのが他の人じゃないならそれでいいと笑って言い退けてしまう。ガラスのように脆く、ダイヤモンドのように強い。
そんな美しさのある人だった、アイちゃん。
「環さん。多分わかってるよね、なんでアイちゃんが飛び出したのか」
あまりに汚れを知らない泣き声を聞かされ続けたからか、俺の中に妙な仏心が芽生えた。その言葉を聞いて、田崎が俺を睨みつけるのがわかった。
蒼は俺を心配そうに見つめながら、田崎を牽制してくれている。
俺もこうするのが最善なのかどうなのかは、わからない。田崎からすれば、俺がすることは裏切りにも近いものかもしれない。それでも、純粋な悪人でない限り、気づいて更生するチャンスを与えたいといつも俺は思っている。
最終的には法のもとに裁きを受けることには間違いない。それ以外の面で裁くことは、極力控えたかった。
「環さん、話してくれない? あなたが何をしているのか」
空気がヒリつくのがわかった。俺は今、鈴本をこちら側に巻き込もうとしている。それは、ナオやトモを苦しめた元凶を助けることになる。田崎の母親や婚約者を奪った薬を肯定することになるかもしれない。
「社長、本気ですか?」
田崎の声が冷えていくのがわかる。心拍数が上がる、筋肉が硬直する、呼吸が浅くなる。怒りの炎が田崎の体にまとわりつき始めていた。
「本気だ。田崎、俺たちが会社を立ち上げたのはなんでだった?」
ハンドルを握ったまま無言の田崎は、けたたましいサイレンを鳴らしながら、狭い通路を猛スピードで走り抜けていく。
田崎の集中力は、俺や翔平に次ぐレベルで高い。低レベルのセンチネルでは太刀打ちできないほどだ。
狭路を走り切り、店の前に車を停めると、ギリギリまで絞り切っていた神経をふっと緩めた。
そして、後部座席を振り返ると、ふわりと笑いながら答えた。
「俺たちのような、能力による苦労をする若者を減らすためです、社長。必要でしたら、親の仇でも守ります。あなたが作る未来に賛同した日から、俺の考えは変わっていません」
まるで全力疾走をした後のように汗を流しながら、田崎はすっと手を差し出した。そして、「受け入れるしかないことはわかっている」そう言った。
あの日、蒼が逃げたあの日に言ってくれた言葉と同じだった。二人にとって、それが痛みに耐えながらの決断であることはわかっている。それでも俺の決断を支持してくれるから、俺たちは今一緒にいる。
揺るぎない信頼に目の奥がジンと痛んだ。俺は差し出された田崎の手をとり、グッと握りしめる。
側から俺たちのやりとりをずっと見ていた蒼も、にこりと微笑むと、俺たちの手の上から手を合わせる。
「鈴本環を保護して、こちら側に抱き込み、犯人の名前を聞く。で、合ってる?」
そう無邪気に訊く蒼に「合ってる」と答えながら、俺は頬にキスをした。
「俺にはしないでくださいね。間に合ってますから」
苦虫を噛み潰したような顔をして田崎が言う。「頼まれてもしません」と答えながら、俺はスマホを耳に宛てた。
電波の向こう側で「マイちゃん? ついた?」と俺に問いかける声が聞こえた。俺は蒼に頷くと「うん。今行くからね……」そう言いながら外へ出ようとした。
態勢を変えてぐっと一歩踏み込んだ時、スマホの中からガシャーンという、大量のグラスが割れるような音が聞こえてきた。
そして、その音が静まると同時に、「うっ……ぐう……」という鈴本のくぐもった声が聞こえてきた。
「環さん? どうしたの?」
叫びながら店の扉を乱暴に開けて中に入った。カウンターの裏にあるバックヤードへと続く通路に入る。曲がり角に差し掛かったところで、強烈に生臭い匂いがしてきた。予想していなかった事態に、俺は一瞬気を失いそうになった。
「社長!」
ふっと倒れそうになった時、田崎が俺のトラガスに刺してあるピアスを指で摘んで深く刺した。ブシュっと音がして、そこから蒼の体液が注入される。一瞬でブラックアウトしそうになっていたが、それと同じくらいの速さで元に戻った。
ふうと一息ついて額を抑えると、田崎が「大丈夫ですか?」と訊いてくる。俺は不敵にニヤリと笑うと「大丈夫だ。助かった」と返した。
「おい、大丈夫か!?」
先に奥の部屋へと辿り着いていた蒼の悲痛な叫び声が聞こえてきた。それは、悲しみと怒りを含んだ声だった。俺は田崎と先を急いだ。そして、バックヤードの扉をすり抜け、バーの仮眠室にしてはやたらに豪奢なベッドの前に立つ蒼を見つけた。そのベッドは、一面鮮やかな赤とドス黒い赤が混じり合い、白であっただろうシーツのほぼ全面を染め上げてしまっていた。
「蒼! なんだそれ……血か? なんでそんなに……」
「翠……、間に合わなかったみたい」
蒼は呆然と立ち尽くしていた。俺は蒼の隣に立ち、ベッドの上の惨状を見て「なんだこれ」と呟くのが精一杯だった。
「鈴本……」
シーツの海の中に、大量の血を吐いた状態で鈴本は絶命していた。
なぜか服を着ておらず、うつ伏せに倒れている真っ白な背中には、紫色の花の模様のようなものがあった。
それはまるで、すみれの花が咲いているようだった。それも、数輪の話ではない。
すみれの花の狂い咲きだった。
田崎は鈴本の様子を見て。すぐに救急車と警察への手配を始めた。こちらに向かっていたスタッフを事務所へ戻し、待機するように指示をした。そして、ふと窓の方へ目を向けると、窓の前を背の高い男が横切っていくのが見えた。
——あの男……どこかで見たことがあるか……?
田崎は記憶の中を必死に探したが、その男にはっきりと行き着く存在には出会えなかった。
「蒼、鈴本は吐血してるのか? 外傷があるのか?」
俺はサッと鈴本の体を見てみたが、どこにも傷らしいものはなさそうだった。傷がある場合、俺の目にはその部分が暗く見える。鈴本の体には、それは見当たらなかった。
「この背中の模様といい、吐血といい、血管に何か病気でもあったのか? 花の絵みたいに見えるけれど、これ紫斑だろう?」
「……sEのオーバードーズの症状の一つに紫斑、主な死因に血管の損傷による出血性ショックがあります。どうやら、それのようですね」
田崎がポツリと呟いた。
体勢を変えるとジャリ、と音がした。足元を見てみると、大量の白くて丸い錠剤が割れているのが目に入った。
ベッドのそばに集中して落ちているその粉末は、おそらく全てsEなのだろう。落ちているものだけでこれほどの量があるのであれば、これは大学の実験室で手作業で作ることができるレベルを超えている。
「この量を自由に出来るなら、間違いなく白崎製薬の人間だと思います。研究所にもこの量は置いてありませんから」
俺は鈴本の口元に僅かに白くこびりついていた粉末に気がついた。顔を近づけて確認しようとしたところ、すんと匂いを嗅いで気がついた。
「イプシロンだな。鈴本、アウトを自分で鎮めようとしたのか……」
アウトしてしまってからそれを自分で収めるのは、俺でもかなり難しい。いや、寧ろ不可能だ。それでもこうやって薬を口に入れるまで頑張ったのかと思うと居た堪れなかった。
——かなり辛い思いをしただろう……。
そう思うと、胃がぎゅっと痛くなった。絶命していく心情を思うと辛くなり、目を伏せていると足元に何かの体温を感じた。何か、生きているものがそこにいる。
——人間だな……。俺は動かない方がいいかもしれない。
そう思った俺は、手を伸ばして蒼の腕を掴んだ。そして、じっと蒼の目を覗き込む。
——足元に誰かいる。反撃の準備をして覗いてくれ。
俺の思いを読み取った蒼は、無言で顎を引いた。
口元を手首に巻いていたスカーフで隠し、しゃがみ込むと、反撃の心配がないかどうかを確認した。そして、そこにいた人の手をしっかり掴み、一気にベッドの下から外へと引き摺り出した。
ざあっと音を立てながら、ホコリと共に出てきた者を見て、俺たちは死ぬほど驚いた。
「えっ!? あ、アイちゃん!」
「ぎゃあああああ!」
よほど怖い思いをしたのか、悲鳴をあげながらバタバタと暴れ回るアイちゃんに、「私だよ! マイだってば! マイとコウ! 今日会う約束してたでしょ?」と声をかけ続けた。
ひたすらにボコボコと殴られ続けた後、それでも落ち着かないアイちゃんに痺れを切らした俺は「モヒートください!」と叫んだ。すると身に染み込んだ働き者の口は「かしこまりました!」と条件反射のように叫んだ。
その一言を発したことで我に返ったのか、「マイちゃん! コウくん! ……誰!?」と田崎を指差して叫ぶことができるほどには落ち着いたようだ。
「アイちゃん、道に飛び出して車に轢かれたって聞いたけど……」
俺がそう声をかけると、アイちゃんは大笑いをしながら「そんなことしてないよー! ラムネ食べてたんだけど、途中から間違えてsE食べてたみたいでさ。オーバードーズして倒れたみたいね。でもなんでベッドの下にいたんだろう……」
そう言ってくるっと振り返ろうとした。俺は咄嗟に「振り返っちゃダメ!」と叫んだ。「なんで?」と聞くアイちゃんはその一言のせいで見たくなってしまったようで、俺を押し退けて鈴本を見ようとしていた。二人で揉み合いになっていると、田崎が俺ごとアイちゃんをぐいっと抱き寄せてしまい、大きな手で目隠しをした。
「環さんが大量に血を吐いて倒れています。亡くなっているようなので、見ない方がいい」
田崎がそう声をかけると、アイちゃんが一瞬動きを止めた。「環さん、死んだの?」小さな声でそう問いかける。俺が返答に困っていると、田崎が冷静に「そのようです」と答えた。俺に、アイちゃんの悲しみが伝わってくる。その感情に飲まれそうになってしまっていた。俺の中で、悲しみが増幅する。それをアイちゃんが受け取る。
——しまった、アイちゃんは今偽センチネルなんだ。このままじゃ、お互いに負のループにはまる……。
気がついた時にはすでに遅く、アイちゃんはアウトし始めていた。俺もだんだんと重苦しい悲しみがのしかかってきて、顔を上げづらくなっていく。蒼がそれに気づき、俺をアイちゃんから引き離すとぎゅっと抱きしめてくれた。
アイちゃんはそれをじっと見つめると、ポロポロと涙を流し始めた。それは、欲しがっても手に入らないものを求めずにはいられない人間の、欲深く、それでいて純粋な涙だった。
「いいな、マイちゃん。私もペアが欲しい。寂しい」
そう言って、鈴元の方へ振り返った。
「あっ!」
見てはいけないと言ったのに、それでも見ずにいられなかった。アイちゃんは、血の海に沈む鈴本をみると、みるみるうちに目に溜まる涙の量を増やしていった。その粒たちは、とどまりきれなくなって目の縁を抜け、アイちゃんの頬を滑ると、ゆっくりと鈴本に降り注いで行った。
「環さん……どうして? ミュートが狂ったらミュートが助けれくれないとダメなのに。なんで置いていっちゃったの? 約束したのに……助け合おうって、約束したのに! 私はこれから誰に助けて貰えばいいの? もうシてくれる人いなくなっちゃったよ」
鈴本の背中にはすみれの花が咲いている。その花の上に、雨が降るようにアイちゃんの涙が広がっていった。ただ、いくら潤してもその花には届かない。寧ろ花はその水を必要としておらず、迷惑そうに押し退けているようにも見えた。
「あんな人にこんなになるまで尽くすなんて、バカのすることだよ!」
そう叫んで泣き崩れてしまった。
わあわあと泣き叫ぶアイちゃんは、小さな子供のようだった。濃いメイクを涙と共にゴシゴシ擦るため、顔がマスカラとアイカラーと涙でぐしゃぐしゃになっていく。真っ黒に汚れていく顔を、田崎はハンカチで優しく吹いてあげていた。
「俺も同じ思いをしたことがある。あの薬のせいで、大切な人を二人も失った。やりきれないな」
吹いた顔を大きな手で包み、まるで父親が子供をあやすように大きく包み込んで抱きしめた。アイちゃんは田崎の温もりに包まれたまま、声が枯れるまで泣き続けていた。
田崎は冷静な男だ。感傷的な気分に浸りながらも、ポケットから取り出したイプシロンをアルミケースから取り出すと、泣き喚くアイちゃんの口の中へと押し込んだ。
「やだー! 環さん返してよ! 紫さんのばかあー!」
このまま上手くいけば、30分ほどでアイちゃんは落ち着くはずだ。
その間は叫ぶアイちゃんを田崎が抱きしめてあげるしか無かった。
わあわあと泣き喚くアイちゃんの声に反応して、窓の向こうから熱の塊が消えていくのを、俺の肌がビリビリと感じていた。
「見つけたぞ、紫さん」
俺は心の中でそう呟くと、抱きしめている蒼へ思念を飛ばした。
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