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②
暫くしてパトカーの音がして、数人の警察がお隣に来たかと思ったら、パトカーの台数も警察の人数もどんどん増えて行った。
救急車もいて、窓の外には何事かと野次馬もわりと沢山来ている。
「な、なんか俺たち、ここにいていいのかな?」
「と言っても、他に行く場所もないしな……ていうか朝までこんなんだったらヤバいね、気になって寝るに寝られないし」
「京介はこういうの慣れてるんじゃ……?」
「俺が経験あるのは遺体を発見して通報する所までだよ。自分の住んでるところでってのは初めて。人が死ぬと警察ってこんなに来るんだね」
「そ、そうなんだ……」
(何度も遺体を発見してるって、コ〇ンばりの遭遇率だなぁ……京介とコナ〇との共通点、メガネだけだけど……)
礼二郎は、身体は子どもで頭脳は大人の柴を想像した。わりとかわいい。
そして柴がいつも冷静沈着でクールなのは、こういう経験を人よりもしているからなのかな、と思った。
(俺もこういう経験を積めば、京介みたいにビビらないようになるのかな……いやいや、怖い経験とかなるべくしたくないけど!)
そして、インターホンが鳴った。
「き、来たっっ」
「礼二郎落ち着いて。はい、深呼吸」
「うんっ、スーハースーハー」
「それ深く吸えてる??」
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