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第7話

『翼に言われちゃったけど…俺がやってみたい事って…やっぱり…この事だよな…』 真のお尻にインしたコレ。 随分と悩んだ末に意を決して通販サイトで購入したものだ。 だが正確に言うならば真がやってみたい事の最終形態はコレではない。 真は…抱かれたいのだ。 未経験者相手に抱いてくれる人なら誰でもいい…いや、出来れば自分好みのイケメンで…願わくば恋人として付き合ってくれそうで…さらに求めるなら優しい人。 未経験者は面倒だからと避ける人もいると聞いた事がある。 それゆえ手始めに一番物理的に抵抗の少なそうな物を買って試し、それからもう少し径が大きそうなモノ、球体が連なったアレとか、ゆくゆくは本物そっくりの形をしたグニグニと動くヤツにステップアップ出来たら…という野望を真は心の底に秘めていた。 だからまず自分がそこにモノを入れられるタイプなのか知りたかった。 知りたかったのだが想像以上に気持ちよくなれるところまでは知りたくなかった。 今もちょっとでも気を抜くと真を快楽の泉に引きずり込もうとする…コレ。 思っていた百倍以上は気持ちいい。 だから真の顔は誰が見ても分かるほどに興奮で真っ赤になっている。 「コレは…その…い、いいんだよ。自分でやるから!」 真っ赤な顔で睨んでみたが翼には効果が無いようでむしろ真に詰め寄って来る。 「マコちゃん一人で出来るの?今回は俺がしちゃったけど挿れるの初めてだったんじゃない?」 ギクッ。 どうして分かったんだろうか? 背中にじわっと汗が滲む。 「見たらわかるよ。だって…明らかに開封したばっかりの怪しい箱と綺麗なビニール袋に入ってコレ…使った感じも無かったよね。もちろんマコちゃんのあそこもまだ縦に割れてない綺麗なピンク色だった!」 『縦に割れるとは?穴が開いてるんだから今さら割れることもないよな??』 真の頭の中には?マークがグルグルしている。 そして淡々と推理を披露する翼はなぜか少し得意顔だ。 「…そうだよね。静さんがいる時はこんなの出来なかったよね。でもこれから俺がマコちゃんを色々と開発…じゃなかったマコちゃんが気持ちよくなるお手伝いしながら生活するって思ったら魅力的じゃない?」 「え!…そんな事考えてるの?…怖…」 真はにこにこと微笑んでいる幼馴染に軽く恐怖心を抱いた。 『以前から知っている可愛いだけの幼馴染みじゃない...。同居したら…俺、何されんだろ…』 ドキドキと心臓が高鳴る。 それは恐怖だけではないみたいだけれど、今の真の問題は目の前にいる翼だけじゃない。 お尻インしているアレが…実はもうかなりヤバい。 なるべく動かないようにしていても、少しでも力を入れたらあらぬ所を刺激して快感が湧きおこる。 ベッドに寝ているのは行儀が悪いと思い見栄を張って正座なんかしたのはやっぱり間違いだったか…。 爆発のカウントダウンが迫っている事を体感しているだけに、真の目に涙が溜まり僅かだが体が震え始めた。 「…マジヤバい」 お尻からアレを抜きたい。 いや、どちらかというと盛大にイクのが先だ。 掛け布団をさりげなく脚に掛けて誤魔化してはいるが真のマコトは完勃ちしていて今すぐにでもめちゃくちゃ擦って思いっきりイきたいほど腫れあがっている。 きっと今までに無いくらい気持ちよく弾けるだろう。 『…もう欲求は限界だ…何かと理由をつけて翼を部屋から出さなければ…』 キョロキョロと部屋の中を見回すと八時を指す時計が目に入った。 「つ…翼、俺こんなだからさ…コ、コンビニで朝飯でも買ってきてよ」 早く一人になってこの身体の熱をどうにかしないと…。 「はーい。って言ってあげたいけどマコちゃんそろそろ限界でしょ?ソレ自分で何とか出来る?」 「な…何で限界って…。じゃなくて…だ、出せるよ」 気のせいでなく語尾までも震える。 「ホント?」 翼の顔がコテンと傾ぐ。 『ぅ…イケメンめ…』 幼馴染を改めてまじまじと見ると可愛いかった翼は大きくなってももちろんイケメンで…優しげな顔つきも立派に育った体つきも真のタイプど真ん中。 こんなイケメンにお尻に入ったアレを取り出してもらうとか恥ずかしすぎる。 見られながらイくなんてもっての外だ。 …最初に挿れたのは間違いなく翼なのだがそんな事は真の頭からすっぽりと抜け落ちていて、そもそも勝手に挿れてくれるな!と真は頭の中だけで叫んだ。 「とにかく、出来るから!…ぁ…」 言い切って胸を張った途端にお尻から大きめの快感のムーブがやってきた。 「…ンぁ…ぁぁ…」 「ほら、感じてんじゃん」 「う…うるさい…気持ち良すぎんだよ!」 声を張ると快感の波はさらに大きくなり真の粘膜を撫であげる。 「ひぁぁ…ぁンン!」 「俺なら…もっと上手にしてあげられるよ。ねぇ、マコちゃん」 天使が悪魔のように微笑んだ。 「あ…あ…!ダメぇ…」 「ダメじゃないでしょ?マコちゃんのココ食いついて離してくれないよ?」 「ち…違…あぁン!」 膝立ちで翼の脚を跨ぎその首に腕を回して喘ぐ俺…。 何でこんな事してんだろうと思ったのは最初の三分だけだった。 直ぐに翼の手によって真のお尻にインしていたアレはするりと抜かれ、あろう事か翼の…幼馴染の指が代わりに侵入してきた。 存在感はアレとは比べ物にならない。 しかもグニグニと粘膜を擦ってくる。 頭を振ってイヤイヤと拒否しても翼は動じない。 「お尻から抜いてる時もさ、マコちゃん凄く気持ちよさそうでさ…『あン♡』なんて言われちゃったら男冥利に尽きるよね。ほら、そんなにキツく絞めないで、マコちゃん」 「ゆ…ゆびぃ… や…ぁ…」 「ほらほら、こっちも触ってあげるから」 「ひゃあン!」 片手で器用に真のシャツのボタンを外し、翼の唇は胸の突起に吸い付いた。

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