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目を細められて身体を起こした俺は手を伸ばしてソーセージを掴む。
太くて長めのそれをゆっくり口を開けて含むと咥えたままふと考えた。
佐尾たちは素直に諦めたのだろうか?
あと、亮雅に無事か確認くらいはしておくか?
モゴモゴと口を動かして何となく口にあるソーセージを舌で転がしていると獅子谷がカゴを体の前で止めた。
その喉がゴクリと動いたのを見て、俺は気付かないフリをしつつその様子を窺う。
ソーセージを指で摘んで出し入れしつつペロリと舐めてその先を見せつけるように咥えて見せた。
獅子谷は少し屈むようにしてカゴで隠したまま俺に背を向ける。
「何、あんたも食わねぇの?」
「俺はいい……」
噛んだ拍子に肉汁が弾けて腕にまで垂れたのを舐めていると、振り返った獅子谷と目が合った。
「何?勃っちゃった?」
ニヤリと笑うと獅子谷はそのカゴにギュッと力を込める。
「それ、ワザとか?」
「それってどれ?」
聞いてまたソーセージを口に含みつつ、チュボッと音を立てた。
舌打ちをした獅子谷が足元にカゴを置いてベッドに乗ってくる。
「そのエロい食い方だろ」
肩を押されて二人でベッドに倒れ込んだ。
「そっち食って」
ソーセージの先を獅子谷の口元へ持っていくと、獅子谷はじっとこっちを睨み落としてくる。
やらないか?と諦めようとすると獅子谷はため息を吐いた。
そして、その艶のある口を開いて俺の口から出ている端に食いつく。
目前で目が合って、その黒い瞳にドキッとした。
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