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「痣んなってんじゃねぇか」  指を這わされながら、俺も獅子谷のシャツのボタンを外す。 「なぁ、白とかダサくね?」  ワイシャツの下から出てきた白いシャツを捲ると獅子谷はフッと笑った。 「こんな淡いシャツの下に色なんて目立つぞ?」 「アンタは黒と赤が似合ってたよ」 「今は爽やかでクールな教師なんでね」 「は?どの口が言ってんだよ?」  笑いながら獅子谷の白シャツも脱がせて、中途半端になっていたスラックスと下着も抜き取る。 「俺だけ全部剥ぎやがって」 「いいだろ?」 「お前、絶対ロクな大人になんねぇぞ?」 「それはよかった」  笑ってその顔に手を添えた。  右目がうまく見えないのは少し不便で、ゆっくり獅子谷の顔を指でなぞってその位置を確認する。  本当は腹も足もあちこち痛い。  だが、指の感覚を頼りにキスをしながら伸ばしたもう片方の手に触れたピンとそそり勃った獅子谷のモノ。  その昂りがピクンと跳ねるのを感じると痛みなんてどうでもよくなった。  青いライトの中に浮かぶ綺麗な裸体。  引き締まった腰も少し刺激するだけで俺の指なんて簡単に飲み込む蕾も。  どうしてこんなに綺麗なんだろう? 「は……あ……っ」  獅子谷の口から吐息の混ざる喘ぎが漏れて、辿った俺の指を薄く開いた唇から舌が伸びてきて絡む。  誘うようなその仕草に俺はゴクリと喉を鳴らした。

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