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「キッツいだろ?お前」  そんな俺に身体を起こした獅子谷が抱きついてきて逆にベッドへと倒される。 「は?」 「いいから寝てろ」  フッと妖しく笑うと、獅子谷はベッドサイドにあったローションに手を伸ばした。  仰向けにした俺の腰辺りに跨がって膝立ちすると、自分の手にそれを出して俺の屹立に纏わせてくる。  そのまま自らの後孔にも塗り付けて獅子谷はこっちを見た。 「すげぇガチガチ……期待しまくりか?」  そんなエロい姿を見せられてこうならない方がどうかしてる。  それでも黙っていると、獅子谷は笑いながら俺の竿を支えて蕾を押し当ててきた。  腰は降ろさない。  でも、じっとこっちを見てくる。 「もうケンカはするな」 「は?」 「どうせならセックス(こっち)に溺れろ」  色香を含んだ笑みを広げて俺の髪に指を差し込むと、獅子谷はゆるゆると腰を降ろした。 「っ……は……ったく……デカくし過ぎだろ」  文句を言いつつ快楽を滲ませて歪む表情。  少しずつ飲み込みつつも内壁は生き物のようにうねって適度に締め付けてきて、俺はさっき出しているのに気を抜いたらすぐにでも達しそうだった。  俺も獅子谷の腰に手を添えてグンッと動かすと、うまく擦れたのか獅子谷の身体が大きく跳ねる。 「んぅっ……おま……急に……っ」  そんな反応をされて堪えるなんて無理だ。   「ケガ……」 「関係ねぇ!」  身体を起こして獅子谷を抱き締めるようにその下半身を押さえつけた。

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