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ドクンと最奥で欲を弾けさせるタイミングで、俺の腹にも熱い迸りを感じる。
「……一緒にイった?」
聞いてみても、獅子谷は俺の肩にクタリと凭れ掛かったまま動かなかった。
「獅子谷?」
顔を覗き込んでみると、獅子谷はトロンと溶けたような顔でとりあえず息をしている。
「トんだ?」
ペチペチと頬を軽く叩くと、獅子谷はやっと目だけこっちに向けた。
潤んだ瞳から垂れている涙の跡。
それを指で拭うと、獅子谷はゆっくり目を閉じてまた時間をかけて目を開けた。
その姿を見ているだけでまた熱が溜まる気がする。
すると、ピクンと身体を震わせて獅子谷はフルフルと力なく首を振った。
「何?」
自分でも驚くほど穏やかな声が出る。
「っ……大き……く、す……な」
そんな縋り付きながら掠れた声で言われてしまったら無理だ。
獅子谷の後頭部に手をやって引き寄せるとその口を塞ぐ。
そのままユルユルと繋がったまま腰も動かすと、獅子谷はビクンと大きく跳ねた。
それでも口も身体も逃さないようにしっかり押さえると、獅子谷の身体はガクガクと痙攣し始める。
「ん"っ!!あ、あ"ァーーーッ!!」
数回突き上げてから口を解放すると獅子谷は叫ぶように声をあげてグンッと大きく仰け反った。
さすがに支えるのも辛くなってベッドに降ろす。
そして、そのまま正面から覆い被さると脚を抱えてまた何度も抽挿を繰り返した。
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