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「ムリ、ムリっっ!!ムっ……ーーー〜っ!!」  ギュッとシーツを握り締めて、浮いていた腰が突き出てくる。  揺さぶる度に何度も腹に当たっていた屹立から勢いよく白濁が飛び出すのを見ながら、もう伸し掛かるように俺も剛直を挿し込んだ。  加減なんてできない。  最後まで深く挿し込んでしまったら苦しいかもしれないのに、止められなかった。 「獅子谷……獅子、谷……っ」  何度ももう夢中で名前を呼んで腰を振る。  獅子谷に首の後ろに腕を回されて力を込められると、もう考えることもなくただ獅子谷の奥深くへと突き挿れた。  吐精して脱力する。  しばらくして身体を起こすと、獅子谷は意識を飛ばしていた。  その綺麗な顔に張り付いた前髪を指先で整えてやる。  それからゆっくりと腰を引くと、ゴポッとえげつない量の精液が流れてきた。  それを見て思わず笑ってしまう。  ポッカリと口を開けたそこから流れる体液のエロいこと。  脱力しきっていて反応がないのは残念だが、こんなの見せたらきっと怒るか逃げるかしただろう。  それを想像するだけで気分がアガって俺は何か拭くものを探してベッドから降りた。  俺も喉が乾いたし、普段女とヤった後だって後始末なんてしてやらない。  気にせず自分の喉だけ潤して放置するのに、獅子谷にはやってやりたいと思うから不思議だ。  昂ぶっていた欲望が落ち着くと痛んできた足。  それでも俺は見つけたタオルをお湯で濡らしてからベッドに戻った。

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