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「甘いのそんな好きじゃねぇんだよ」
それでも唇に付けてやると、獅子谷はアイスごと俺の手を払ってくる。
「へぇ……でも、これ別にそんな甘くねぇよ?」
言いながら口に含んでゆっくりと舐め上げた。
ペロッと舌を出して先へと少しずつ動かすと、獅子谷と目が合う。
ゴクリと動く喉。
その顔に少し欲が滲んでいる気がして微笑んでしまう。
わざと腕まで垂らして白いその液体をじっと獅子谷を見たままで舐めた。
「い、いいから!遊んでないでさっさと食え!」
不自然なほど急いでファイルを開いてプリントを見繕い始めた獅子谷。
残りを一気に口に入れて棒を引き抜くと、俺は立ち上がって獅子谷の顎を捕らえた。
「だから、フザ……っ」
その口を塞いで冷たいアイスを押し付けてやる。
舌を絡めて濃厚なミルクをお互いの熱で溶かした。
「お前……」
口の端から少しその白いモノを垂らして軽く息を乱す姿にドキッとする。
腰を引き寄せてまたそこに舌を伸ばすと、獅子谷はピクッと小さく跳ねた。
足に獅子谷の熱を感じて俺も反応したモノを押し付けてやる。
「クソっ!!」
「勃っちゃったけど……どーする?」
「どーもしねぇよ!」
バチンと容赦なく顔面を叩かれてさすがにヒリヒリするそれを押さえた。
「何で?ちょっと抜き合うくら……」
「盛ってんならさっさと帰れっ!!」
怒鳴られてとりあえず座る。
欲と理性の間で闘うその姿は堕としてやりたいが……我慢した。
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