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 さっき準備をした時のままのベッドに獅子谷を降ろす。 「お前!濡れる……」  喚こうとしたその言葉ごとキスで止めてやると、獅子谷はすぐに受け入れて舌を伸ばしてきた。  獅子谷もこの甘い時間を待ち望んでいたように思えて嬉しくなる。  俺の首の後ろで絡められた手。  足に当たる確かな欲の主張。  キスを繰り返しながら手のひらをその肌に這わせると、獅子谷は少しピクンと跳ねた。  でも、止められないことに気を良くして胸の突起を抓みながらキスも顎、頬、首、鎖骨……とズラしていく。  胸に辿り着いてその勃ち上がった粒の縁をゆっくりと舐めると、 「ふっ……んっ!」  獅子谷は吐息を漏らしてパッと口を隠した。 「堪えてんの?」  そんな姿にニヤけが止まらない。  風呂上がりより更に淡く色付いてきた肌。  ヘソに付くほど勃ち上がって震えている屹立。  思わずじっくり観察してしまって、獅子谷はクルッとうつ伏せになってその姿を隠した。  だが、そうなることで見える白い双丘。 「恥ずかしいなら……もっと恥ずかしくしてやる」 「やっ……」  腰を引き上げて足を割り開きながらその間に身を置いてやると、獅子谷は焦ったように逃げようとした。  這うその腰を掴んで腰の窪みを舐めてやる。 「バカっ!!や……っ」  弱いのか何度か舐めてやると、ギュッと枕を握ってフルフルと首を振った。 「せめて……電気消して」 「無理」 「っ……何で?」 「全部見たいから」  真っ赤になって震える姿が愛おしくて仕方ない。

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