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腰を引いてゴムを外す。
捨ててすぐ新しくすると、チュッと音を立ててキスをした。
「ごめん」
「謝んな」
寄った眉を指摘されて笑ってみる。
「今度はちゃんと……」
「違うだろ?」
首を傾げる俺に獅子谷は少し恥ずかしそうにしつつ微笑んでくれた。
「一緒に、気持ちよく……だろ?」
そんなことを言われて思いっきり硬度を上げてしまうのは単純過ぎるだろうか?
さっきの童貞のような先を少し挿れただけでの暴発。
思い出すだけで憤死もので、消えてしまいたい。
でも、目の前でこんな柔らかく微笑む獅子谷は初めてで、それだけリラックスしてくれていることが嬉しかった。
「あぁ」
キスを落として狙いを定める。
今度はゆっくり埋めていくと、
「くっ……ン……っ」
眉を寄せて少しキツそうにした。でも、
「辛いか?」
聞くと、フルフルと首を振る。
三分の一ほど埋めたところで動くのは少し止めて、額にキスを落としてから前を扱いてやった。
「ふ、ァっ!!……待て!!っ!!」
苦しさからか少し萎えていたモノはすぐに質量を増していって先走りを漏らす。
「あんたも……イって」
「やっ……これ、じゃ……っ、違う……だろ」
「んー?」
止めて来ようとするのを躱しつつ追い詰めた。
一緒にシたいらしいが、残念ながら獅子谷の後ろは辛そうだから。
それなら少し馴染むのを持ちつつ、獅子谷も一度イって弛緩した方がお互い一回だしいい気もした。
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