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「はぁっ!?」
バッと体を起こすと、肋骨が痛んで眉をひそめる。
「おら、大人しくしてろ」
獅子谷は床に膝立ちをして俺の太腿に手を掛けると、スルリとスラックスの上から俺のモノを撫でた。
「バッ!!」
そんなことをされて大人しくなんてしていられるはずがない。
だって、何をしようとしてる?
ベルトに手を掛けられて慌てた俺がその手を押さえようとすると、獅子谷は俺の手に重ねてじっとこっちを見上げてきた。
「なぁ、椎堂?あんな危ないケンカ……絶対に許さねぇよ?しかも、こんなにもケガしやがって……」
その強い視線にクラクラしそうになる。
「もう、ごめんって」
「あぁ。だから、お前は素直に言うこと聞いてろ」
「は?」
「邪魔すんなよ?」
フッと妖しく笑うと、獅子谷は俺の手をそのまま退けてわざとらしくゆっくりとベルトを外した。
こっちをチラッと見てファスナーを前歯で噛んで下ろしていく。
その破壊力がヤバ過ぎてこんなの……。
前が寛げられると、俺のモノはハッキリ形がわかるほどパンツを押し上げていた。
「ヤベぇくらいガチガチじゃねぇか」
笑う獅子谷にツンと下着越しに硬度を確かめられて、とにかく息も堪らえてグッと下唇を噛む。
獅子谷は笑うと俺のシャツの中にも手を入れてきてニヤリと口の端を上げた。
「俺の許可なくイくなよ?」
そんなの……無理だろ?
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