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 どこでそんなスイッチが入ったのか、スルリとわざとらしく腹筋をゆっくりなぞられて腹がピクッと軽く痙攣する。 「ここも痣。こっちは……」  言いながら確認するように指と唇で軽く触れられて、そのもどかしさに今すぐにでも自ら握って扱いてしまいたくなった。  だが、伸ばしかけた手はピシッと獅子谷に叩かれる。 「誰が触っていいって言った?」  睨まれて大人しく手をソファーの座面に戻した。  チュウと胸に吸い付かれてくすぐったさに身を捩る。 「俺はそこ……感じ、ない」 「うるさい」  逃げてしまいたいのに、チロチロと舐められて、先端を抓まれて、押し潰されて、甘噛みされて……不思議と感じていたくすぐったさも、もどかしい愛撫を受けているような気になってきた。  じわりと感じるモノが緩く全身の感覚を刺激していく。 「っ……」  不意にパンツのゴムが下げられて、屹立が飛び出した。  なのにソレには触れてはくれない。 「汚れたら困るだろ?脱ぐか?」  笑いながら膝から太腿にゆっくり手を這わされて、頷くと下着ごとスラックスを剥がれた。  シャツの前を開けさせてTシャツは捲り上げられ、下は何もない心許ない状態。  しっかり勃っているのを隠すこともできないまま、再び床に膝立ちした獅子谷の前に無防備に曝すしかない。 「やらしくね?」  先走りが滲んでいる先端に指を当てて糸を引くのを見せられて、俺はグッと歯を噛んで堪らえていた。

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