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「見てるだけなのにまだデカくなんのかよ」
笑ってフッと息を吹きかけられたら、それだけでブルッと腰が震えてしまう。
「マジで……本当、まともに抜いてねぇんだよ」
グッと堪らえていないと出してしまいそうで、せめて視界から消そうと目を閉じた。
だが、太腿に手を掛けられて開かされてから、チュッと際どい足の付け根にキスをされて暴発しかける。
スーッと屹立の根本から裏筋をなぞるように舌を進められて、思わず天井に顎を向けながら吐息を漏らした。
すぐにでも欲は弾けようとしている。なのに、
「イくなよ?」
キュッと根本を指で輪にして塞き止められた。
「っ、なっ!!」
文句を言いたいし、何なら引き剥がしてやりたいのに、獅子谷は指で止めたその上を右手で扱きつつこっちを見る。しかも、
「見てろよ?」
そうやって口元を引き上げて目を合わせると、わざとらしく口を開いて舌を見せてきた。
赤いその舌が先端をペロリと舐めて、やけにゆっくり包み込みながら俺の屹立を飲み込んでいく。
熱い口内と生き物のように自由自在に動く舌。
吸われるその吸引力にそのまま持っていかれそうになる。
「っ……く、そ……」
すぐにでもイけそうなのにどんな嫌がらせか獅子谷は一切手を緩めてくれない。
塞き止められて、扱かれて、吸われて……もう出口を失った欲望は膨れ上がり過ぎて暴走し始める。
背もたれに頭を乗せたまま腰を浮かせてその熱を何とか逃そうとするのに、獅子谷は更に俺を攻め立ててきた。
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