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結局、昼も食わないまま絡み合って、いつの間にか外は真っ暗だ。
時計に目を向けると、時刻は十八時を過ぎている。
「ヤベ……腹減った」
枕元のライトを点けてベッドに突っ伏すと、隣に転がって荒い息を吐いている獅子谷にジト目を向けられた。
「……お前が……際限ない、から……」
「でも、よかっただろ?」
笑ってやると、獅子谷はキュッと口を閉じる。
その体を引き寄せようとすると、獅子谷が腰を押さえて呻いた。
「マジで……ちょっとは考えろ」
「悪ぃ……」
本当に辛そうでそこは素直に謝る。
「マッサージでもするか?それかシャワーでスッキリするか?あ、その前に何か飲む?」
思いつくままに聞くと、獅子谷は吹き出して笑い始めた。
「……笑うなよ」
「だって……お前、気ぃ遣ってんのか?」
腰を擦ってやりながら滑らかなその肌に触れているだけでまた熱が帯びそうなのを何とか堪らえる。
笑い続ける獅子谷なんて珍しい。
「ご機嫌だな」
気をつけながら引き起こしてやって枕を重ねて獅子谷をヘッドボードに凭れ掛からせてやる。
「とりあえず飲み物持ってきてやるな?」
チュッとキスをして離れようとすると、後頭部に手を回されてまた引き寄せられた。
唇が合わさって伸びてくる舌にすぐに俺も舌を絡めてやる。
「んっ……ふっ……」
本当獅子谷と居ると離れられない。
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