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一緒にシャワーを浴びて、気怠そうな獅子谷に食べさせてやって……綺麗にしたベッドで腰を少し擦ってやって眠る。
「……俺、クリスマスを誰かと過ごすの……初めてだ」
うとうとしかけた獅子谷がポツリと呟いて、俺は腕の中に居る獅子谷をそっと抱き締めた。
「俺も……」
額にキスをして返すと、獅子谷は目を開けてこっちを見上げてくる。
「嘘つけ。俺に合わせなくていい」
「いいや?昔からクリスマスは親たちはパーティーだったし。俺はツリーの下に大量に置かれたプレゼントとヘルパーが作っていった料理があるだけでいつも一人だったよ」
口を尖らせた獅子谷に首を振って答えると、獅子谷は少し表情を曇らせた。
「……お前も寂しかったんだな」
獅子谷が伸ばしてくれた手に頬をつけて目を閉じる。
滝本と渋谷がパーティーを企画したのは獅子谷がずっとそうやって一人で過ごしてきたのを知っていたからかもしれない。
今ならみんなで楽しく過ごすことができることも。
「怜旺、好きだ」
唇を合わせてその目を見つめると、獅子谷は赤くなってパッと顔を俺の胸につけて隠す。だが、
「……俺、も…………好き」
消え入るような声で言われて、一気に胸がいっぱいになった。
獅子谷が愛おしくて仕方ない。
強いけどかわいくて、人一倍繊細なこいつを……もう寂しさなんて感じさせないようにずっと笑わせてやりたい。
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