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239、第27話「パーティー」

 目を覚ますともう昼前で、寝過ぎたと思いつつ隣ですやすやと眠る獅子谷を見たら嬉しくなってその頬に軽くキスをする。  そして、眉を寄せてすぐに擦り寄ってきた獅子谷を抱き締めて幸せに浸った。  クリスマスイブなのにこんなに穏やかに迎えたのは初めてな気がする。  少し腕を緩めて獅子谷を見つめると獅子谷は穏やかに眠っていて、その長いまつ毛に触れてみると少しむず痒そうにした。  その反応がかわいくて口元が緩む。  今度は頬に触れて、そのまま顎、首筋と降ろしていくと昨夜俺がつけた赤い痕が目に入った。  いくつもついているその痕が俺のモノだと証明しているようで、嬉しくなってそこに唇を重ねる。  チュッチュと音を立てていくと、獅子谷がピクッと反応した。 「んっ……?」  まだ眠いのか目は開いていなくて、俺は獅子谷を跨いで上に乗ると鎖骨、胸、腹と更に口づけを落としていく。 「?……し、ど?」  ぽやんとしたその声。 「圭斗」 「けーと?」  寝起きはぼんやりしながらオウム返しをすることに乗じて名前を呼ばせてみた。 「ん!はよ!」 「はよ……んっ!!」  満足しつつ、その脚を開いて付け根の際どいところにチュッと口をつけると、ビクンと身体が跳ねて甘い吐息が混ざる。  そこにまた赤い痕を散らして顔を上げると、獅子谷は顔を赤くしつつ腕で顔を隠した。

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