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 騒がしい!!と師長たちに怒られて病院を後にする。 「はしゃいだなー!」 「はしゃぎ過ぎだ。バカ」  真っ暗な空に向かって伸びをすると、獅子谷は寒そうに身を縮めた。  その腕を取って引き寄せると、こっちを見上げた獅子谷は少し俺に擦り寄ってくる。 「イルミネーション行くか?」 「……寒ぃからもういい」  震えるその姿は本当に寒そうだが、どうしても意地悪もしたくなった。 「そんな早く帰ってシたい?」  ニヤりと笑ってその尻に触れると容赦なく顔面をバチンと叩かれる。 「っ痛……」  呻くと、獅子谷はスタスタと速歩きで行ってしまった。  追いついてじっと見つめると、獅子谷もチラッとこっちを向く。 「帰るか?」  手を差し出すと、獅子谷はそれを握って俺のコートのポケットに入れてきた。 「……バーカ」  その仕草がかわいくてキュンとしてしまう。だが、 「獅子谷母、美人過ぎて本当ドキドキしたなぁ」  口から本音が漏れると、獅子谷の蹴りがふくらはぎにガッツリ入った。 「痛ぇっつの!」 「アホが」  ムッとしているその舌打ちもまたかわいく見えるのは末期だろうか? 「いや、あんたが美人なの納得したんだよ」 「あ?」  睨んでくる獅子谷に笑いかける。 「楽しかったな?また来年もやろうな?」  ポケットの中の手をしっかりと握って屈むと、獅子谷はフイッとそっぽを向いた。  そのままで居るとチラッとこっちを見た獅子谷が少し口を尖らせる。 「キスしてい?」 「っ!!聞くなっ!!」  そんなので照れる獅子谷と寒い道をただくっついて歩いた。 

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