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 出てきたのは黒い石の付いたゴシックデザインのネックレス。 「ヤーべぇ、カッケぇ」  手に取って獅子谷の背中越しに見つめると、獅子谷はそろりとこっちを見た。 「着けてい?」  その鼻先にキスをして笑うと、朱を走らせた獅子谷は小さく頷く。  俺の腕の中で体を捻った獅子谷はじっとこっちを見てきた。 「ど?」  着けて聞いてみると、獅子谷はなぜか赤くなる。  その反応がかわい過ぎて獅子谷を抱え上げると、そのまま寝室に向かった。 「ちょっ!!おいっ!!」  慌てたような獅子谷は無視してベッドに投げつつ上から覆い被さる。  枕元のライトを点けると、獅子谷はゴクッと唾を飲み込んだ。  そんな獅子谷の服を一気に鎖骨辺りまで捲ると、獅子谷の胸元にも同じネックレスを見つける。 「……え?」  それと俺のネックレスを見比べると、獅子谷がフイッと顔を背けた。 「これ……」 「……昔着けてたピアスを加工してもらったんだよ」 「へ?」  獅子谷が着けていたモノなんて嬉しくてニヤけてしまう。  しかも、ピアスだったモノなんて…… 「っ!!」  獅子谷の耳に残る穴の痕に指を伸ばしてそっとなぞると、獅子谷はピクッと跳ねた。  そこを何度もクニクニと触って、口づけて、舌を這わして……もどかしそうに獅子谷が吐息を漏らすのを聞いて堪らなくなる。 「……怜旺」  その頬に触れて顔を近づけると、獅子谷が俺の首の後ろに腕を回しながら頭を持ち上げてきて、ゆっくり唇を合わせた。

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