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 やっとホットレモンを飲んだ獅子谷は平日だと気付いてベッドから出ようとして呻く。  どうやら相当あちこち痛いらしい。  まぁ、二日続けてガッツリ抱いたし昨夜は一切加減もしなかったんだから仕方ない。 「クソっ……おい、俺のスマホ持って来い」  かなり不機嫌な声で命令されて俺は素直に取りに行く。  スマホを渡してそのままカップを持って寝室を出ると、掠れた声で病欠連絡をするのが聞こえてきた。  まぁ、動けない訳だし、あの声なら疑われることもないだろう。  流しにカップを置いて戻ると、また獅子谷が睨んできたが俺はそのままベッドサイドに腰掛けた。 「ったく……」  文句を言おうとする獅子谷の口をキスで塞ぐと、見開いた目がすぐにトロンとする。  その素直な反応が嬉しくて何度も角度を変えてただ浅いキスを繰り返していると、獅子谷は自ら舌を伸ばしてきた。  舌先が触れ合ってゆっくりと絡まる。  そのまま上顎をなぞって吸ってやると、獅子谷は吐息を漏らした。  一度離して鼻先を触れ合わせたまま見つめると、また獅子谷が舌を伸ばしてくる。  抱き寄せてピクッと眉を寄せたのに気付いてその腰を擦ると、獅子谷は口を離して少しムッとした。 「……仕事休むとか……どうしてくれんだよ?」 「何でもご奉仕させて頂くよ」  チュッとキスをすると、獅子谷は「当然だ」と髪を掻き上げる。 「まず風呂だな?」  抱き上げようとすると、獅子谷は素直に俺の首に腕を回した。

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