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第2話

泣いていたら、あっという間に家に着いた。 泣き止もうしたらどんどん涙が溢れてきたから、とりあえず自分の部屋で泣き終わるまで待とうと思い、自分の部屋で声を殺して泣いた。 泣いていると、大地から電話が掛かってきて出ようかと躊躇ったら電話が切れた。 掛け直そうかとしたら、メッセージが来て 「大丈夫か?泣き過ぎには注意だぞ。スガは泣いた翌日、良く学校休むからな。なんかあったらいつでもメッセージか電話しろよ。」 「大地はいつも優しいな。ありがと。大丈夫」 大地に返信したあとベッドの上でぬいぐるみを抱いて少し考えた。 影山の好きな人って誰だろう。 今日のあの藤咲っていう子ではないんだよな。 一年生かな?俺の知ってる子かな。 女子…なんだよな。 幸せになって欲しいな、 でも、隣は俺がいいな。 俺なら、幸せに…ならないよな。 影山にとって俺は先輩としか思ってないよな。 明日からは、ちゃんと先輩として過ごさなきゃな…。 溜めている気持ちが爆発して、もう何が何だかわからなくなっていて、気づいたら大地に電話していた。 慌てて切ろうかとしたら向こうから“もしもし?スガどうした?”と聞こえて、このまま切ったらダメだなと思い、とりあえず溜めている気持ちを全部大地に言った。 「大地、俺はっ…どうすればい…いの?これからどうしたら…いいの?もう、諦めなきゃ…いけないのかな…?俺、諦めたくない。影山には…幸せになって欲しい。でも、我儘を言うなら隣はおれがいい…。誰にも…盗られたくない…。だって影山のこと好きだからっ…。」 “そっか。スガの気持ちよく分かった。ずっと泣いてたら目が腫れるからとりあえず泣き止みな?明日でもいつでも話や相談はするからさ。もう今日は寝な。明日に響くから。” 「分かった。なんかちょっと落ち着いた。ありがとう。じゃあ、今日はもう寝るべ。おやすみ。」 “うん。おやすみ” 大地との電話を終えて、横になると、睡魔が襲ってきて、すぐに深い眠りに落ちた。

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