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第6話

影山視点 菅原さんと一緒に帰ることになって、少し浮かれていた。 寒いのも忘れて、楽しかった。 好きな人と帰るってこんなにもドキドキして嬉しいんだなと感じた。 たしかに寒いなと思って、上を見上げて歩いていると雪が降っていることに気がついた。 雪が降ってることを言おうとすると先に菅原さんが「影山!見てみて!雪!雪が降ってる!」 とはしゃいでいて言うもんだからテンション上がってる菅原さんが可愛くて笑ってしまった。 楽しくて、嬉しくて明日も一緒に帰りたいなと思った。 急に目の前に菅原さんが現れた。 そう思ったら、急に抱きしめられた。 ドキッとしたがそんなのも忘れてしまうくらいの強い衝撃が来た。 細めた目を開けると、胸の中で血塗れの菅原さんが倒れていた。 嘘だろ…そう思った。 「菅原さん!菅原さん!」 何度も何度も菅原さんと言った。 このまま目を開けなかったらと思うと怖くて。 「救急車を!誰かお願いします!!!!!!」 周りに人が居たため連絡してもらった。 何度か菅原さん!と呼ぶと瞑った瞳が開いて 「かげや…ま?」と言い、少し微笑んでまた目を閉じた。 少し経つと救急車が来た。 「早く!近いところでいいんで早く!」 俺は、さっきの幸せとは逆に不安でいっぱいになっていた。 (生きてください!俺には菅原さんしか居ないんです!)

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