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第8話
警察の事情聴取が終わると真っ先に菅原さんのところへ向かった。
家族以外まだ入れず菅原さんと心の中で何度も叫んだ。もし死んだらと思った。
菅原さんの状態は、医師からの説明によると右腕打撲だけだった。しかし、医師から告げられたのは意識不明の重体。“意識不明”この文字が俺の心を突き刺した。
もし死んでしまったら?
俺はどうなる?
菅原さんが目の前からいなくなる?
…そんなの考えられねぇ。
まだ伝えなきゃいけねぇことが沢山ある。
だから、菅原さんもう一度だけでもいいから
目を覚まして。
俺は、菅原さんには結局会えずに、家に帰った。
普段なら飯を食って、風呂に入って寝る。
しかし、飯を食う気力さえも何も無かった。
ただ、ただ悲しくて心にポッカリと穴が空いたようだった。
苦しかった。
飯も食わずに自分の部屋に戻った。
あん時、俺を守ろうとして庇ったんだよな…。
俺がしっかりしていたらな…。
後悔しかねぇや。
もう、学校行く意味もねぇよな…。
部活もしたいけどバレーをすると菅原さん思い出して集中出来ねぇし。
家に居よ。もう誰にも会いたくない。
俺は菅原さんが起きるまで家にずっといた。
早く、目を覚ましてください。
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