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第2話-4
「うるさいバカっ」
「今日はいいよ、でもいつか言わせるから、ね。覚悟してて」
クロスさせた腕にキスを落とし、遥人が意識させるように露になったままの鎖骨を辿りながらそこへと指を滑らせた。
「んっ」
尖った先端を指の腹で押しつぶし、グリグリと回されればそれだけで勝手に身体は跳ね腰をもじつかせてしまう。替えたばかりの下着はもう先走りで濡れ色を変えているはずだ。でも遥人はチラリもそこを見ようとはせず胸の飾りばかりを可愛がり始めた。
指の先で弄り続けさらに固くさせてから口に含むと、あの器用な舌で舐め転がしていく。
「いあっ」
何度も吸われながら、反対側も指で存分に可愛がってくる。手の甲を口に押し当てなければどんどん高くなっていく声を押さえられない。そして綺麗にメイクされたシーツを掴み堪えなければもっと弄ってと口走りそうだ。だがそんな隆則の反応に遥人の愛撫はどんどんエスカレートしていく。舌でたっぷりと可愛がった胸の飾りを甘噛みしてくる。
「だめっ……それやだっ」
嫌がるそぶりをしても、本当はもっとして欲しいのを知っているのか、コリコリと甘く歯で転がし始める。同時に指は何度も爪で先端を引っ掻いてきて強い刺激を同時に与えてくる。
「いっ……やあああっ」
右も左もたっぷりと弄られ、まだキスと胸への愛撫だけだというのに隆則は身体の中にたまった熱を逃すために首を振った。吐息で熱を出そうにも、それより先に甘い声が上がってしまう。
「本当、可愛い」
指で弄られてばかりで赤みを増した先端にキスを落とすと、今度は指の刺激で敏感になっているほうを口に含み巧みな舌技で追い上げてくる。唾液をまぶされた反対の飾りを指で嬲られ、さっきと違う刺激にまた声が上がってしまう。
「だめ……やっ……だ……あああっ」
「なんでそんなに可愛いんですか……もっと感じさせたくなるっ」
強く胸の飾りを吸われ舌で嬲りながら反対も引っ張られる。
「んんっ」
勝手に上体が跳ね自分から胸を押し付けるようにしながらも、嫌だとばかりに首を振り続ける。そんなにしたら、触られることなく達ってしまう。それだけは嫌だ……恥ずかしすぎる。でも徹夜続きの納品後はいつもより性欲が増してしまう隆則はもう我慢できなかった。自分から腰を振り遥人の身体にそこを擦りつけた。ほんの僅かな刺激で達ける、はずなのに、さらりとかわされた。
「えっ……」
思わず目を開け見つめれば、いたずらが成功した子供のような眼が飛び込んできた。
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