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第10話-9
「それって……愛情じゃない」
「そうですか? ……俺、恋愛とかってよくわかってないから。でもさっきみたいなこと、五十嵐さんが他のヤツとするの、許せないんです。俺の名前呼びながらシコってるのだって、嫌というよりはむしろ当然ぐらいにしか思ってなかったし」
「シコってって……」
その通りだが、言語化して欲しくない。
「なんで飛び出したかもわかんないです。俺がいるんだから言ってくれればいいのにって……そしたらこれ、するのに……」
これ、と言いながら二人の身体に挟まれ小さくなったままの分身を摘まんできた。
「やっ!」
「俺の手で達ってくれたらって想像したら、嫌どころか嬉しいなって思ったんです」
「やめっ……さわら……ぐっ」
刺激しないで欲しいのに、僅かに腰を浮かせて隙間を作ると敏感なくびれを優しくさすってくる。まだ挿ったままの欲望が動き、無意識にまた締め付けてしまうが、それよりも意識がすべて遥人の手の動きに集中してしまう。
達って濡れているのに、気持ち悪がるどころか当たり前のようにまた育てようとしている。
遥人のあの多いな手が自分のあれを触ってる。その事実だけで頭が沸騰しそうなほど血が上り、何を言えばいいのかわからなくなるほどのパニックに陥る。止めろが正しいのか、もっととねだるのが正解なのかわからない。
けれど与えられる刺激に身体は素直に反応して、気持ちいいと中の欲望を締め付け感じていることを教えてしまう。
「ああっ……」
「同じ男でも感じる場所って違うんですね。五十嵐さん、結構ここ弱いですね」
くびれから先端までの間を擦られるたびに隆則は落ち着いたはずの呼吸を乱した。力一杯に握ったままのシーツを引っ張ってぐちゃぐちゃにしていく。
「あ……そういう顔するんですね……さっきはよく見てなかったから今度はじっくり見せてください」
「なっ……あああっ」
抜かないままの欲望が身体の中で跳ねた。同時に蕾を押し広げる。
「お……きくっ」
「なんか五十嵐さんが感じてるの見たらその気になりました……硬くなったらまたあそこ擦りますね」
そうして欲しかったんですよね。耳元に囁きを残して温もりが突然離れた。本格的に分身を可愛がるために上体を起こし、両手で分身を包み込み扱き始めた。当然繋がったまま隆則に締め付けられるたび欲望を太く大きくしていく。
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