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第11話-10

「ひゃっ……あああ、そこだめ、だめっ!」 「指だけで達っちゃいそうですか?」 「いく……の、やだぁ」 「気持ちいいの、好きでしょ?」 「やだっ!」  自分ばかり達かされては後が辛いのだ。遥人と違って何回も達けないからこそ、双球が空っぽになっても感じさせ続けるセックスに頭がおかしくなってしまいそうで怖い。 「くちっ、口でするから……」 「……わかりました」  仕方ないとばかりに指を抜いた遥人は起き上がろうとする隆則を制し、遥人は隆則の足を大きく開かせると迷わず大きく勃ち上がった分身を口に含んだ。 「なっやめ! ああ、ダメそれっ……あっあーー!」  ねっとりとした口内の熱さと容赦ない吸引に隆則は声を上げながら腰を震わせた。同時にまた胸の粒を両方摘ままれ口淫されたまま苛んでくる。 「いや、やめてっ! はるとやめて、くれっ」  感じやすい裏筋を擽るように舌先で舐められながら頭が上下してくる。パンパンに張って血管まで浮いてる分身にはひとたまりもなかった。シーツをめちゃくちゃに掴みながら抗議の声を上げても甘い音がどうしてもそのあとに続く。遥人の口を汚してしまう恐怖と、強烈な快楽に苛まれながら、隆則は声を押さえられず、ひたすら気持ちよさに啼くしかなかった。どんなに我慢してもくびれやパクパクと開く先端の穴を擽られてはひとたまりもない。先に一度達かそうとした隆則は促されるような動きに耐えられず、そのまま腰を何度も跳ねさせては遥人の口に蜜を吐き出すのだった。 「あっ……ごめん……」  コクンと喉を鳴らしながら蜜を飲み込んだ遥人は顔を上げると、弛緩して指一本動かせずだらしなくベッドに横たわる隆則の姿に目を細めた。口角を上げとても嬉しそうに見つめてくるのが恥ずかしくて顔を隠したいのにそれすらできない。 「可愛い声、聴かせてくれてありがとうございます。今欲しいものあげますね」  チュッと頬に口づると、遥人は嬉しそうに細い足を持ち上げ露になった蕾に己の欲望を押し当てた。  お湯で綺麗に洗われたそこにヌルっと太くて長いのが挿っていく。 「っあ、まだだめっ」  まだ余韻に浸っている時に気持ちよくさせられると一瞬にして頭の中が真っ白になる。それを知ってか知らずか、遥人は最初から隆則を悦ばせようといい場所ばかりを狙って腰を動かし始めた。 「やだっそこばっかり……ああっ」 「こうするとめちゃくちゃ気持ちいいんですよね」 「いいっ……やだーーーーっ」  どうしてもそこで感じさせたいのか、またもや胸の粒を弄られ始める。今度は少し乱暴に強く捏ねながら先端を爪でひっかいてくる。

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