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第11話-11
「ひっ……あああっ!」
達ったばかりなのにあの脳をおかしくさせる電流が背筋をそって駆け上っていく。何度も何度も走り抜けては思考をショートさせようとして、抵抗しなくてはと思っても相手が遥人だからか一層身体は喜んで中の欲望を締め付けていく。一突きごとに力を失った分身が振り子のように揺れるほど強く内部を苛まれて、隆則は声を押さえられなくなった。
「やああ……きっ、きすっ」
「だぁめっ……また達ったら好きなだけしますからっ声、聴かせてください」
「あああああっへん、へんになるっ」
一週間ぶりのセックスに悦ぶ身体と戸惑う心がばらばらに動いて一層隆則をおかしくさせていく。怖いと泣き言をいっても許してもらえず、弄られ続けている胸の粒がジンジンと熱くなるまでひたすら啼かされ続けた。気持ちいい場所ばかりを突いてくる欲望をそのたびに締め付けては自らもっと強く当たる角度に腰を動かしていることも知らず、やめてと懇願しながら気持ちいいと啼き、若い恋人に翻弄され続けた。ようやく望んだ口づけを与えられたのは、二度目の蜜を吐き出し、奥に遥人の蜜を受け止めた後だった。
啼きすぎて乾いた唇を舐められてから合わさった唇は強引に遂情の後の荒々しい呼吸を吸い取りながら舌を絡めてくる。応えるように自分も舌を伸ばせば遥人の口内に吸い取られ甘く噛まれる。
「あ……」
それだけなのに、達ったばかりの分身のその奥がギュッと窄まる。
「またそうやって煽る……だから隆則さん抱きつぶしそうになるんですよ」
「ちがう……」
煽ってるのだろうか。本当はこうして抱かれるのが嬉しくてもっとして欲しがっているのだろうか。
「うそ、俺のギュウギュウに締め付けてますよ。またして欲しいんですよね」
「ちがっ、あ……」
若いせいなのかすぐに硬くなる欲望に収縮の収まった蕾がまた開かれ無意識に締め付けてはそれが脈打ち太くなるのを感じて甘い声を零す。
「この中に俺のが挿ってるんだ」
下腹部を押され、硬くなった欲望の感触がまじまじと伝わってくる。その上動き始めるから押されている分、一層その隆起が伝わってくる。
再び口づけを受けながら始まる胸の粒と最奥への苛みに啼きながら、彼が満足するまで相手をさせられた。
これから仕事が終わるたびにこうして抱かれるのだろうか。甘い期待に震えながらただ快楽に流され続けるのだった。
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