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第19話-5
遥人がニヤリと笑い、頬に口づけてくる。
「安心してください、すぐに欲しいのしてあげますから」
身体を返され仰向けになった隆則の、あの頃よりもずっと細くなった両足をいっぱいに開かせて、いつの間にか全てを脱ぎ捨てた遥人が物欲しそうに口を開く蕾に欲望を押し当てた。
「いっ……ああっ」
指よりもずっと太くて熱いそれが、グッグッと挿ってくる。
白濁で濡らしたとはいえ、僅かな痛みと圧迫感に隆則は顔を歪めた。
「痛いですか?」
動きを止め優しく問いかけてくる。
「い……から……そのままっ……嬉しいからっ」
久しぶりの遥人の物に、苦しさよりも悦びが先行してもっと奥へと咥え込みたくなる。深くまで挿れて本能のままに犯されたい。遥人になら何をされても悦んでしまう身体は歓喜に震えてそこをギュッと締め付ける。
「そんなこと言ってると知りませんよっ……くそっ」
珍しく乱暴な言葉を吐き捨て、遥人はぎりぎりまで勢いよく抜くとズンッと奥へと押し挿ってきた。
「やーーっ!」
あまりの衝撃にベッドの上をずり上がってしまうが、それでも身体は嬉しいとばかりに遥人の欲望を締め付けてはもっとと言うように収縮し始める。
「はる……とっ」
足を掴む手にしがみついて必死で衝撃に堪えながらも、彼に抱かれている悦びに声は甘いままだ。優しくできないという言葉のまま、何度も強く突いてきては閉じようとする最奥を割り開き、奥へ奥へと進んでいく。そのたびに腰は上がり、しがみつく指に力を込めながら甘く啼き続けた。
双球が当たるほど深くまで挿ると遥人は足から手を放し、全身を紅潮させ涙を滲ませている頬を両手で包んだ。
「あんな酷いことされても気持ちいいんですか? 俺のこと嫌いになりませんか?」
熱い掌から伝わってくる熱が心に染みこんで溶かしていく。密着してくる身体も蕾を一杯に開かせる欲望も、全てが隆則をこの上なく幸福にさせる。寂しくてつらかった時間が嘘のように、辛いことをされたはずなのに心も身体も満ち足りていく。つま先まで幸福で満たされ、貪欲な心はもっと彼を味わいたいと切望する。
筋が浮き出た両腕を逞しい首に絡ませ自分からキスをした。
「嫌じゃないから……遥人とするの、好きだから……」
もっとして。
掠れる声で強請れば、唇を貪られながら激しく腰が動き始めた。
くぐもった喘ぎを漏らしながら自分に興奮してくれる遥人が嬉しくて、息苦しさも忘れて全てを受け入れては嬉しいと締め付けながら舌に応え続けた。
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