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番外編-酔っ払いと甘い言葉と可愛い人-4
熱い頬を何度も撫で、親指で唇を撫でた。
「ねぇそんなに俺としたいんですか?」
「うん、したい」
整えたスウェットの前をまた撫でてくる。
「じゃあ、すぐに隆則さんの中に挿れるように濡らしてくれますか?」
もう身体を重ねるようになってから五年以上経つが、自分から積極的に性的なことをしようとしない隆則に、いたずら心を持って問いかけてみた。
正気に戻って恥ずかしがっても可愛いなと思ったが、アルコールに呑まれた隆則は嬉しそうにまたスウェットの前を下着ごと下ろすと、躊躇うことなくそこを口に含んできた。
「うっ……隆則さんすげーってそれ」
AV女優なんか目じゃないほど上目遣いで遥人の目を捕らえて、煽るように長大になった欲望をきついくらい吸ってくる。くびれを舐めて先端をチロチロと穴の中に舌を挿れるように刺激され、堪えるのがやっとだ。
この人はまだこんな、自分の知らない顔を持っていたんだ。
淫蕩でどこまでも男を取り込むようなこんな顔を見せられて、隆則が世界で一番大好きな遥人が耐えられるわけがない。
「ねぇそれ、おいしい?」
「んっんっ」
頷く返事に、またゴクリと唾を飲み込んだ。
「こんな隆則さん知ってるの、俺だけ?」
「んっ」
また頷く。
「そう……絶対に他の人には見せちゃダメですよ、約束ですからね」
「ん……しない、はるとだけ」
何度もメス達きした後のように素直な反応に、ドクリと血が欲望へと集まっていく。
「あ……おっきくなった……うれしい」
「そりゃなりますよ……こんなに可愛い隆則さんの顔見たら」
好きな人の淫らな顔に煽られない男がいるものか。美味しそうに欲望を頬張るその頬を撫でもっとめちゃくちゃにしてしまいたくなる。隆則がこんなにも積極的になることがないから、やるなら今だ。
「隆則さん、自分で服脱いで」
「んっ」
一度頷いて、名残惜しそうに欲望を放してから、纏ったコートもセーターも脱ぎ捨てていった。躊躇いなく下着までもがソファの下に落ちていく。いつもの痩せ細った白い裸体が現れ、可愛い分身はしっかりと勃起していた。
「俺のを舐めただけで気持ちよくなっちゃったんですか?」
「うん……まだほしい」
「今日の隆則さんは欲張りですね……舐めたら後ろ可愛がってあげられませんよ」
「いいから……」
ソファから下りて跪きまた遥人の欲望を貪ってくる。きつく吸ってくるタイミングで腰を動かせば、細い腰が淫らにうねり始めた。
「ほら、やっぱり挿れて欲しいんでしょ」
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