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番外編-酔っ払いと甘い言葉と可愛い人-8

 絶頂を迎えても許さない激しい腰使いに隆則は髪を振り乱し、すぐさままた追い上げられていく。強制的に短い期間で何度も絶頂へと押しやれば、愉悦に歪んだ顔がどんな仮面も纏えなくなる。ただ遥人を欲するだけの獣へと変え、それから大量の蜜をその中に注ぎ込んだ。  内壁を打つ射精の勢いにも感じる隆則は、ビクンッビクンッと身体を震わせる。 「気持ちいい? こんなことする俺でも、まだ好きですか?」  確かめたくなる。己の悪癖だとわかっていても止められない。どこまでこの人に愛されているのかを知りたくて無茶をさせてしまう。 「す、き……」 「可愛い……もっと俺を好きになってください」  力を失ってもまだ逞しい欲望を抜き、隆則を抱えて立ち上がった。次に何をされるかわかっている愛しい人は、すぐさま遥人に背を向け爪先立ちになる。たらりと蜜を垂らす蕾に遠慮なくまた欲望を挿れた。 「あーっ……いい、おかしくなる!」  前に倒れそうになる上体を支え、激しく腰を打ち付ければ、淫らな嬌声が上がる。 「ねぇ見て、隆則さん。俺に抱かれて感じてるこの綺麗な人が、俺の恋人ですよ」  バックでも隆則の感じきった顔を見れるように買った姿見の前で、囁きかければ緩く首が振られる。 「やだっみないで」 「どうして? 感じている隆則さんが一番可愛くて綺麗なんですよ。ほら、見て」 「いやっ」  腰を打ち続けながら、頤を掴みそこへと向かせる。 「見て、綺麗でしょ。俺のでめちゃくちゃ感じてる隆則さんは。何をしてもいいって平気でいっちゃうくらい、可愛い人なんです。そして俺がどんなことをしても感じちゃういやらしくて綺麗な人。……これが、俺の愛してる人なんですよっ」  一際強く腰を打ち付ければ、最奥を突いたのか悲鳴が上がった。  分身の裏だけではなく、最近は最奥を突かれても達くようになった。遥人は遠慮なく底ばかりを突き続けた。 「だめっ、はるとっ」 「ちゃんと見て、達ってるときの隆則さんがどれくらい綺麗か、知って」  そして、その顔を自分以外に見せないでくれと懇願する。 「こんなに感じて可愛くなってる隆則さんの全部、俺のものだから、ね」 「わかってるっ……わかってるから……っ!」  絶頂に蕩けた表情を薄めでもちゃんと見ているのを確かめて、遥人は細い身体を苛み続けた。  もう無理だと啼いても許さず、好きだと言い続けるのに興奮し、全部遥人のものだからと誓う言葉に心が満たされていく。

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