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【番外編】シラフじゃできへんっ♡⑥*
景虎は茫然自失の庄助をひっくり返して背を向けさせると、ローションを尻に塗りたくった。庄助は冷たさに一瞬びくっと身体を跳ねさせたが、ふにゃふにゃと腰砕けになったように力なく寝そべった。
「どうした。潮吹かされたのがそんなにショックだったのか。ほら指、入れるぞ」
「あ……っ?」
慣れた手付きで容易く侵入する。脱力したアナルは柔らかく、景虎の指の節を包むように締めてきた。慎ましく息づく前立腺の膨らみを押すと、庄助は獣みたいな唸り声を上げた。
「う~~っ、あ゙、イぁ……っ」
肩越しに覗き込むとぽろぽろと溢れる涙が、シーツに吸い込まれている。理性を飛ばし気味な、ともすれば動物のような反応に景虎は気を良くして中を責めた。
「泣かないんじゃなかったか?」
「あぐ、泣いてない……っ、んはっ……んん゙ぅっ」
「気持ちよくしてやるから」
後ろから下腹部を撫でる。これからペニスで埋めるその場所を教え込むように、腹の上からとんとんとなぞる。ザーメンと潮で濡れた陰毛がすでにうっすらと乾きつつある。景虎は、膝すら立てない庄助の腰の下にクッションを敷くと、指での愛撫を再開した。
「や……きつい、きついきつい……っ」
何度か抜き差しして、フチを拡げるように二本目を入れていく。庄助は半ばうわ言のように喘ぎ、足をばたばたと動かしたかと思うと、身体を一瞬強張らせた。胎内が波みたいに何度か大きくうねって、括約筋が景虎の指を締め付けた。
「イッてる」
「ゔぅ、うっ……イッてな、イッ……あ、ぉ……」
ドライで達してしまったのを、庄助は必死に隠した。さっきの潮吹きで、何かのタガが外れてしまったみたいだ。
身体が変だった。どこを触られても感じて、感じすぎて辛かった。こんな状態で景虎の大きいのを挿れられたら、腹をいっぱいにされて掻き回されたら。
「しぬ……」
恐怖に近い快楽だ。アルコールがじわじわと抜けてきたのを庄助は自覚した。頭ががんがんする。もっと酩酊の中にいて、正気を飛ばしていたかった。こんな恥ずかしくて気持ちいいこと、絶対に素面では耐えられない。
「このまま、挿れていいか」
いいと言っても嫌だと言っても、結果は同じことだった。ぬかるんだ粘膜に剛直を突き込まれて、めちゃくちゃに泣かされるのはわかっていた。
「……うん」
それでも、首を横に振らないのは、景虎とのセックスがやはり好きだからだ。そして好きなのは、おそらくセックスだけじゃないことを、庄助は薄々感じ始めていた。
喧嘩してばかりでも、嫌というほど抱かれても、結局彼を拒否しないのはそういうことなのだ。
景虎がゴムを装着する間、庄助はそんなことをぼんやりと考えては、首を振った。認められない。認めたくない。
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