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【番外編】シラフじゃできへんっ♡⑦*
「あ……っ」
景虎の重みを腰のあたりに感じる。耳に、後頭部に、背中にキスをされ、時々噛まれる。
「ひ、ひゃ、あうっ……ぅ……痕つけんの、やめろって……」
痛いけど嫌じゃない、庄助が耐えられるギリギリのラインの愛撫を、景虎は解ってやっているようだった。
次々と肩に、背中に噛み痕とキスマークを残していくのを、庄助は震えながら堪えていた。そのうちに尻の穴に追加のローションを落とされ、ろくに力が入らないそこを、太いペニスの先端が容赦なく割り開いてくる。
「はっ……あ、あ……」
庄助は寝バックの姿勢で、ぺたぺたと突かれるのが実は好きだった。ぺちゃんこになってモノみたいに扱われていると、過剰なプライドや自意識が掻き消えてゆく。
気持ちいいと泣き叫んでいるうちに、茹で上がってゆく二人の間の空気ごと、自分と景虎の境界線が曖昧になって、融けて緩んで交わりそうだから。
そうされるのが好きだなんて、景虎には死んでも言えないけれど。
「ひぅ、……ん~~っ!」
軽く挿れられただけで達した。背筋が耐えきれず震えた。感度がバカになっている。熱い。シーツにじわりと体液が滲むのがわかった。
「どうした、今日。漏らしてばっかりだな」
「あ、ううぅ……」
景虎にセックスしよう、とことん付き合うと言ったのは自分なのに。景虎はまだ一度も出していないのに。こんなに身体から体液が分泌されてしまったら、アルコールが完全に抜けてしまう。そうなったらもっと恥ずかしくなってしまう。
「ぎぅ、んっ、お……! あ、ぐ……っ」
腹を圧迫されて庄助は苦しさに咳き込む。絶頂し、力が抜けて緩む肛門に景虎は突き立てるように挿入する。前立腺を的確に押せる角度でえぐると、庄助からすすり泣くような声が聞こえた。
庄助は喉が乾いていた。暖房がガンガンに効いている室内で、あられもなく泣き叫んだため、喉の粘膜はひりついていた。テーブルの上で、景虎が一口だけ口をつけたビールの缶が汗をかいているのが、とてつもなく美味そうだった。
ぐっと身体を起こされると、体重の分ペニスが深く刺さる。庄助は呻いた。足を閉じた状態で膝立ちにさせられ、後ろからずぶずぶと犯される。腕を掴まれて打ち付けられるのが、屈辱的で興奮した。
「……っう、く、あんっ、あ……っ」
「舌出せ」
庄助は言われるままに口を開けて、舌を突き出す。行為が進むにつれ従順になってくる庄助の、この快楽に流されやすいところが好きだと景虎は思う。肩越しに舌を絡ませて、唇の触れ合わないいやらしいキスをする。きつい体勢で舌を甘噛みすると、庄助は鼻から小さく息をついた。
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