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第二幕 12.プティ・シャノワールに愛の鞭を!⑤*
「やめろ……っ!」
「暴れると、色んなものが挟まるぞ」
想像するだに恐ろしく、庄助は身体を縮こまらせた。景虎がゆっくりとファスナーを開けてゆく。全開になると、庄助の緊張で窄まった尻の穴と、その上の会陰や陰嚢が露わになって、外気に晒された。
「ぅ、いややこんなんっ! カゲぇっ……!」
「今さらだろ。ほら、尻尾もつけてやるよ」
景虎は、ドレッサーに置いてある黒い鞄から、透明なビニール袋に入った猫の尻尾らしきものを取り出した。
フサフサと黒い毛足のその先端には、耳や下着と同じピンクのリボンが、根っこの方には数珠のように連なった球体が3つほどついている。
庄助はそれを見て諦めに似た気持ちになった。どれだけ足掻いても、この先好き放題に陵辱されることに変わりはないだろう。むしろ足掻いたほうがかえって、景虎を喜ばせてしまう気がする。
だったら黙ってできるだけ服従して、嵐が過ぎるのを待つほうが賢いのかもしれない。
尻尾についた球体にローションをたっぷりと塗りたくる景虎を見て、庄助は思った。はやく景虎の怒りと興奮を鎮めたほうがいいと。
「あ……っ」
しかし実際問題、そんなことはわかっていても、恥ずかしいものは恥ずかしい。
「んぐうっ」
先端の一番ちいさな一つ目が、つぷりと尻の中に入り込む。重力ですぐに抜けてしまいそうな頼りない感覚に、背中に汗が浮かんだ。
「や、やっぱ、やめ……っぐ」
中の肉を乱暴に掻き分けて、すぐに二つ目が侵入してくる。景虎は庄助の足の間にしゃがんで、球体を飲み込んでいく尻の穴の粘膜をじっと見ている。
……というか、猫のコスプレにしては尻尾がないなと、庄助も少し不思議に思っていた。
もしかして向田と店長は、これを装着させて撮影するつもりだったのだろうか。地獄すぎる。今更ながら、本当に殺しておけばよかった。
「あっあっ! ぎぅ……!」
案外簡単に三つ目も飲み込んでしまった。昨日もだいぶ慣らしてからセックスしたし、柔らかくなってるのかもしれない。
決してゆるくなったり、慣れてきてるわけじゃない。庄助は恐ろしい考えを振り払った。
「……これでちゃんと猫になったな」
異物を飲み込んで窄まるアナルの周辺を、景虎は愛おしそうに撫でた。その刺激にぴくっと収縮すると、ワイヤーの入った尻尾がゆらゆらと動く。締め付けると、一番奥のビーズが前立腺に緩く当たるのを感じた。
「……か、カゲ……もう……」
恥ずかしさと情けなさに涙の滲む目を、またしても無理矢理顎を掴んで鏡の方に向けさせられた。
「ほら見てみろ。随分可愛いヤクザがいるもんだな?」
そう言われて、庄助は眉を吊り上げた。反抗しようと口を開いたが、目頭からぽろぽろと涙が溢れた。まるで子供のように、怒りと恥の感情が強すぎて泣いてしまった。
ローションでぬらぬらと光る陰嚢と会陰の下に、黒い尻尾を咥え込んだピンク色の肛門が見える。
思いの外いやらしくてグロテスクで、庄助はまた目を背けた。耳の裏まで、燃えるように熱い。
「か……カゲのあほ……っ! ひぐっ、うう~!」
「アホはお前だろ。簡単に許してもらえると思うな」
景虎は再度、電マを手に取ると、下着から飛び出た庄助のペニスに当てがった。
「やああっ!」
電源を入れ、根っこの方を刺激していくと、庄助はほどなくガタガタと身体を震わせ始めた。
景虎が施している開発の影響なのか、元々の素質なのか、そのどちらもなのかわからないが、庄助は全身非常に感度がいい。とりわけ、ペニスは特に雑魚だな、と景虎は思う。擦ってやったりするとすぐに絶頂するので、意図的に焦らして触れないときもある。
「い……いぎ、いく……やめ……ろ」
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