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第二幕 12.プティ・シャノワールに愛の鞭を!⑥*

「やめてほしかったら鳴いてみろ、メス猫」  自分でも鬼畜だと思うが、責める言葉を止められなかった。  さっきから景虎のペニスも、興奮によってガチガチに張り詰めている。ぶち込みたいのは山々だが、それ以上に、庄助が泣き叫んで許しを乞うのを見たかった。 「おぼえとけよホンマに、ハゲっ! んにっ……ん、にゃっ、にゃああっ……!」  庄助は猫の鳴き真似をしたが、その甲斐なく、我慢できずに吐精してしまった。腰がヘコヘコと揺れている。  膝の上と足首、それぞれの関節に巻き付けた縄が食い込む肌が赤くなって、それが妙に色っぽかった。 「は、う……ん、んんぅ」 「自分で汚すなって言っておいて、ずいぶん派手に出したな」  剥き出しの太腿をバチンと打つと、尿道に残っていたと思しき精液が、ぴゅるっと少量飛び出した。  庄助の精液は腹の上やブラにまで飛んだが、景虎はとくにそれを拭き取ることもせずに、また庄助の陰茎に電マを近づけた。 「い、い゙ぅう~~~っ! ふあ、や、にゃっ、あっ、あ゙……!」  亀頭の下、窪んだ場所の裏筋を刺激すると、庄助は椅子ごと倒れそうなほど身体を揺らして鳴いた。アナルを犯す尻尾が、ぴくぴくと跳ねている。  猫耳の下の金色のエクステの数本が、涙で庄助のこめかみや頬に貼り付いているのを、優しく剥がしてやった。 「んにっ、かげ……やめ、もっ、いややぁ……! んお゙っ、あひっ」  赤い手形のついた太腿に口づけて、吸い上げた。柔らかい皮膚に赤黒いキスマークをいくつかつけると、景虎は庄助のペニスを掴み、逃げ場のなくなった先端に電マを押し当てた。 「ンひ……! あ、あ……み゙、みゃううっ、にぎぃぃーーっ」  獣のように叫ぶ。振動させながら軽く扱くだけで、庄助はまた射精した。今度は先程よりずいぶん薄く水っぽい。景虎の顔や作業着に液体がかかったが、景虎は気にせずに唇の端を舐めた。 「やらっ、やっ! いややあっ! もうイキたくない、イキたぐないぃっ! ち、ちんこ焼ける、熱い、あつ、うぎゅ……!」  目の奥から頭にかけて、視界が真っ白になる。絶頂したての亀頭がまだ容赦なく刺激されていて、燃えるみたいに熱い。  絶頂をしてもしても、ずっと追いかけてくる振動に気が狂いそうだ。尻の中に入った球を締め付けるたびに、前立腺が刺激されて気持ちよくて、ペニスを単体でいじるよりずっとイキやすくなっている。  果てるたびに締めつけては、尻尾がぶんぶんと動いた。  庄助は、鏡に映る自分の顔を見た。  すっかり蕩けて緩みきった表情をしている。漫画だったら、目の中にハートマークが見えるような顔だ。 「あ……っ、ああぅあ……! あーっ、あ……」  何分経ったのか、ようやく振動から解放された亀頭はひどく敏感になって、痛いほどだった。尿道からずっとなにかが滲み出ている気がする。尿かもしれないし、薄い精液かもしれない。庄助はもう、自分の身体がどうなっているのかわからなかった。足の指が勝手にビクビクと蠢いて、自分の身体じゃないようだった。

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