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第二幕 12.プティ・シャノワールに愛の鞭を!⑨*

「……っう、あふ、カゲっえ、あ゙っあ゙……! そこいや、そこ……ひぃんっ!」  激しいピストンなのに、感じる場所を正確に抉ってくる。角度と体位のせいで、前立腺を狙い撃ちされて苦しい。 「かひ……っ! つ、つぶれる……むっ、う、ゔ……っ、や」  パンパンと音を立てて突かれるたび、シーツで乳首やペニスが擦れてヒリヒリした。  伏した庄助の身体の横に腕をついて、景虎が腰を打ち付けている。鍛え上げられた白い下腕に走る、青白く太い血管が見える。しがみつきたい、庄助は思った。 「腕っ、しばってるの、はずしてぇっ……」 「一回中に出してからだ」 「なかだし、いややぁ……」  ぐすぐすと泣いている庄助を見ていると、もっといじめたくなってしまう。景虎は、庄助の尻に爪を立て、肩に噛みついた。 「うっ、きぁっ……! 痛い、いた、カゲっ、あはぁっ……」  このまま食い殺したいくらいだと、景虎は思う。  立派なヤクザになろうとする庄助を、犯すことで泣かせることで、景虎の歪んだ征服欲が満たされる。  今回もそうだ。一丁前に女を守ろうとして頑張っていた。そもそも庄助は元から、度胸はあるし喧嘩も弱くはない。本人は気づいていないが、普通に生きる分には強い男の側なのだ。  そんな庄助の泣き顔が、抗いがたいほどに嗜虐心をそそることを、景虎は他の誰にも知られたくなかった。 「今日の庄助はメス猫だろ? 孕ませてやる」 「おっ……お前、恥ずかしくないんかそんな台詞!」 「お前の着てる服のほうが、恥ずかしいだろうが」  肩につけた歯型を舐めると、庄助の中がぎゅうっと締まってうねる。内壁の凸凹にペニスを擦り付けながら、庄助の乳首をマットと指で挟むように脇から押し潰した。 「ゎっ、あ! んやっ……あっ、あ……!」  触られにくい位置にあるからと、完全に油断していた。無防備な乳首をマットに押し付けられ、ひしゃげたところをコリコリと捏ねられる。相変わらず前立腺は、景虎の大きなカリで圧迫されていて、身体中のどこもかしこも逃げ場がない。  支配されている。理解した途端、もう出ないと思っていた精液が、精巣からきゅうっとのぼってくるのを感じた。 「ン、あかんそれっ……!」 「なんだ、イキそうなのか」  ふるふると弱々しく首を振る庄助の腰を掴むと、無理矢理膝を立たせて一気に奥に叩きつけた。 「あぁあ~~~っ! やめ、そ、っお……! 壊れる、こっ……あぁうっ! ナカっ、けずれる、やぁああ~っ!」  腰だけを高く上げさせられて、一切遠慮のないピストンで穿たれた。ガクガクと身体が揺さぶられる。速くて強くて、腸が破れるんじゃないかと怖かった。  次第に長いストロークで追い立てていくと、結合部から空気が漏れる。ぎゅぷっと音を立てて捩じ込むと、庄助は聞こえないほどの小さな声で、出る、と呻いた。 「エロ猫」  景虎は笑って、庄助の尻っぺたを引っ叩いた。平手を食らった瞬間、庄助は思い切り射精した。 「んに゙ゃ……っ、ア……!」 「出すぞ、締めてろ」  耳元で低い声が囁く。その言葉の響きだけで、また軽く達しそうだ。  ぐっと深い奥まで押し込まれて、景虎の陰茎がビクンと跳ねたのがわかった。閉じることを許されず、いっぱいにこじ開けられた尻の穴の中に、景虎の精液が大量に注がれる。 「あ……出てる、出……っあ、ひゃんんっ、いっぱい……っ!」  生温いそれが、腸の奥に溜まる。タプタプと音がしそうなほど多くて、後で腹が痛くなりそうだった。  こんなん、俺が女やったら、もう今頃絶対孕んでる。そうなったら、景虎と結婚するんか……。  極道の妻……それもまたかっこええ……。  強い恥辱と性感で馬鹿になった頭が、わけのわからないことを考えた。

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